現在外出時にはマスク使用が当たり前になっていますね。
このマスク、毎日なにも考えずに使用していましたが、ふと、マスクっていつごろからあったのだろう?
昔はどんなものだったのかな?と興味が湧いてきました。
現在私たちが日常で鼻と口を覆っているいわゆる家庭用マスクについて、歴史や今のマスクになった変遷などを調べてみました。
マスクとは?
マスクというと思い浮かべるのは、現在私たちが日常で鼻と口を覆っている布や不織布製のもの。
マスクを検索すると他にも仮面やお面、頭からかぶるものや、また〇×マスク・・と映画や物語のヒーロー名もでてきます。
が、ここでは普段私たちが使っている家庭用衛生マスクについてです(^^;)
マスクの定義とは
天然繊維・化学繊維の織編物または不織布を主な本体材料として、口と鼻を覆う形状で、花粉、ホコリなどの粒子が体内に侵入するのを抑制、また、かぜなどの咳やクシャミの飛沫の飛散を抑制することを目的に使用される、薬事法に該当しない衛生用製品 (全国マスク工業会から引用)
となっています。
やはり感染防止というより、他人への飛沫飛散抑制が元々の目的なんですね。
花粉症などでは花粉や埃を防ぐ役目もありますが・・・。
そんなマスクは形も用途も今のようになるには、どんなふうに変遷してきたのか気になるところ。
私のイメージでは昔(といっても江戸時代くらい?)は、一般の人がマスクをしているというのは想像できなくて、せいぜい、暮の大掃除とかに日本手ぬぐいで口のあたりを覆っているという絵図が浮かびます。
その頃に現在の花粉症のようなものがあったのかは不明ですが・・、いつごろから一般の人が今のようなマスクをするようになったのか?
調べてみました。
マスクの歴史
日本でのマスクの歴史は、大正時代(明治初期にもあったようですが)に始まったようですね。
当時のマスクは、今のような布やガーゼではなく、真ちゅうの金網を芯にしたものに、布地をフィルターとして取り付けたものということです。
一般の人が使うのではなく、主に粉塵よけに利用されていたということです。
工業用マスクが始めだったんですね。
でも、それは工場用マスクということで一般にはつかわれなかったんですよね。
マスクが一般に使われるようになったのは1918年のインフルエンザ(スペイン風邪)の大流行がきっかけです。
マスクをつけることで予防につながると注目を集めるようになったということです。
その後、マスクは徐々に普及していきます。
1923年、内山武商店から発売された「壽マスク」が、商標登録品第1号に認定されました。
徐々に改良されマスクの材質や形も多少変化していったようです。
金網がセルロイドに変わり、フィルター部分には別珍や皮革などを使用と・・その姿も変わってきました。
昭和9年に、再びインフルエンザが大流行し、それにともないマスクも大流行となりました。
今回のコロナと同様、インフルエンザなどがはやるたびに、マスクの出荷量も爆発的に増加していきました。
今のマスクのようなマスクになるまでは、その後それほど時はかかっていないようです。
枠のない布地だけのものや布にかわってガーゼマスクが誕生し、次第にその形を変えていきました。
1973年に不織布製プリーツ型の原型ができました。
1980年代からは花粉症の流行も加わり、それまでのインフルエンザ用マスクというだけでなく、花粉症にはかかせないものとして一般家庭でのマスクの普及を促進させたということです。
2000年以降には、立体マスクの登場などで普及が促進されました。
今のようなマスクは2000年以降からになるんですね。
ニーズに合わせて機能も進化し、形を変え、素材を変え使用目的も多様化してきました。
マスクの歴史 さいごに
時をさかのぼると始まりは明治・大正時代のようですが、世界でみると紀元前にもギリシャでは鉱山ではたらいている人用に作られていたとか・・・
今のようなマスクの始まりは粉塵を防ぐためのものが感染症の流行とともに需要が増え、進化して用途も共に変化し今に至ったということでした。
現在の状況で様々なマスクが自作されたり、素材も増えて来ています。
まさにこのコロナの流行もマスクの歴史の変化に一役買うことになるのかもしれませんね。
ちなみにこんなにもマスクをする人が多いのは日本だけとか・・マスクも日本文化といえるのでしょうか?
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