お盆のお墓参りに行ったばかりで、すぐまた9月には秋のお彼岸があります。
お盆とお彼岸って、どちらも先祖供養をする日という認識でした。
では、お盆とお彼岸の違いは?
といわれるとよくわかっていないことを認識(^^;)
あなたはお盆とお彼岸の違いって知っていましたか?
よく解っていない私は、お盆とお彼岸についての違いを調べてみました。
お彼岸の意味
「彼岸」とは、煩悩を脱した悟りの境地のこと。
彼岸は「パーラミター波羅蜜(はらみつ)」という梵語(ぼんご)の漢音写で「到彼岸(とうひがん)」と訳されます。
「此の迷いの岸である現実の世界から、彼の悟りの岸である仏の世界へ到達する」という意味
彼岸、此岸ということばはここからきているようですね。
三途の川をはさんで、私達の住んでいる世界を此岸(しがん)、向こう側(仏様)の世界を彼岸(ひがん)といいます。
お彼岸は春と秋の年2回あります。
春分の日と秋分の日のそれぞれを挟んだ前後3日を「彼岸」と呼びます。
春分の日と秋分の日というのは太陽が真東から上がって、真西に沈み昼と夜の長さが同じになる日でもあります。
仏教の「極楽浄土は西にある」という教えから、
太陽が真西に沈む春分・秋分の日は、此岸と彼岸が最も近づく日とされています。
彼岸の期間中は、西の太陽に祈りを捧げ煩悩を払い、普段仏道修行をしていない人達も「悟り」をひらけるようにという意味合いがあるそうです。
そして、この期間に仏様の供養をする事で功徳があり、
極楽浄土へ行くことが出来ると考えられていたようです。
お盆とお彼岸のちがい
お盆は年に一度、ご先祖さまや亡くなった人たちの霊があの世から帰ってくるとされ、それをお迎えしたり、また送りだしたりして先祖供養がメインとなる期間です。
お彼岸はあの世とこの世が最も近づく期間で、その時修業をすることで、私たちが極楽浄土へ行くことが出来るようになる・・・いわばこちらから彼岸に近づく、先祖供養より修業がメインという違いがあるようですね。
お寺では法要が行われますが、私たちは家庭でお墓参りをするというのが一般的になっています。
お彼岸の時期
彼岸には春彼岸と秋彼岸があります。
春分の日(3月21日頃。その年により違う)
秋分の日(9月23日頃。その年により違う)
それぞれを中日として、その前後の3日を合わせた7日間を彼岸といいます。
2020年のお彼岸
春彼岸
3月17日:彼岸入り
3月20日:彼岸の中日
3月23日:彼岸明け
秋彼岸
9月19日:彼岸入り
9月22日:彼岸の中日
9月25日:彼岸明け
お盆については以前の記事を参照してください。
お墓参りは別にいつ行ってもいいわけですが、普段はお参りをする機会もなかなかありません。
お盆とか、お彼岸とかが、お墓のお掃除やお参りをするいい機会になっているのかなと思います。
「暑さ寒さも彼岸まで」と言われ、お彼岸が来ると最も過ごしやすく身体も楽な季節になります。
意味が少しわかったところで、すっきりしました(^^)。
もうひとつ、私はお彼岸というと浮かぶのがあの真っ赤な彼岸花。
秋になり彼岸花が咲いているのをみかけると亡くなった母を思い出します。
ついでに彼岸花のことも少し調べてみました
彼岸花について
秋のお彼岸の頃になると道端などに咲いている彼岸花が目にとまります。
枝も葉もない、真っ赤な花だけが咲いているなんとも不思議な気がします。
色は白や黄色もあるようですが。
別名がいろいろあるようです
「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」というのは、おめでたい事が起こる兆しに赤い花が天から降ってくる、という仏教の経典から来ていて、サンスクリット語で天界に咲く花という意味だそうです。
他にもお彼岸の頃に咲くことから「死人花」「幽霊花」という呼び名もあるようです。
また彼岸花はアルカロイドという毒があるため「毒花」「痺れ花」と呼ばれることもあるようです。
花の姿から「天蓋花」「狐の松明」など全国にはいろいろな呼び名があるようです。
花のある時期と葉のある時期が違うため「葉見ず花見ず」なんて呼ばれていることもあるようです。
なんだか呼び名だけをきいていても妖しい美しさを感じます。
花の時期は1週間ほどしかないようで、
目にとまり「あっ、彼岸花」と思っていたら、いつの間にか見なくなったと感じたのは、この咲く期間の短さのためだったのかと知りました。
お盆とお彼岸の違い さいごに
お盆とお彼岸のちがい、それに何気なく愛でているものでも調べてみるとなんと知らないことが多いことかと実感しました。
いろいろわかってから、彼岸花の咲いているのを目にしたら、今までと少し違った感覚になるのかなぁと・・楽しみが増えたようです(^^。
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