あなたのところにはお仏壇とかありますか?
私のところには両親の位牌はありますが、仏壇はないので箪笥の上に置いています。
暮に大掃除の時、ふと位牌はこんな置き方でいいんだろうか?なんてことを思いました。
仏壇を用意した方がいいのか?位牌の祀り方とか仏壇はどんな意味があるのかなど、何も知らないことに気付いたんですね。
最近のコロナ禍で亡くなる人の話をよく耳にします。
そのせいかむき出しで置いてある位牌が気になります。
狭いマンションでは仏壇を置くスペースもなく、いつも、気持ち的に申し訳ないと思いつつもそのままきたわけです。
ですが、断捨離をしたので、少し置き場を作れそうになったところで位牌や仏壇について調べてみました。
まずは手元に安置してあるお位牌について
目 次
お位牌とは?
仏教ではお位牌は、故人が旅立った後に魂が宿る場所、魂の依代だと考えられています。
お位牌を旅立っていった故人に代わるものとしてお仏壇の中に祀(まつ)り、供養していくということです。
歴史的にはお位牌を作り供養していくという文化は、中国の儒教(じゅきょう)の「位版」「神主」が起源となっていて鎌倉時代に禅宗の僧侶によって中国から日本へもたらされたというのが通説のようです。
それに日本の霊魂観、依代の習俗などが合わさり、その後江戸時代になって広まり、故人を供養していくためにお位牌を作ることが一般的なこととなって現在のようなお位牌のかたちになったといわれています。
仏壇の意味 ほんとに必要?
仏壇といってもいろいろあるようで、大きさも値段もピンキリです。
祀り方も大きさによって違うのかしら?とか、
基本的に位牌以外にも写真やいろいろな仏具などの置く位置などの決まりはあるのか?
なんていうのも気になります。
もっと以前に仏壇は必要?
とか仏壇の意味みたいなものも気になります(^^;)
なので、仏壇についてのあれこれ、疑問などを調べたことをまとめました。
仏壇とは?
お寺の本堂を小さくしたもので、小さな本堂を自宅に飾ることができるサイズに縮小したものということでした。
地域や宗派によって違いがあるようですが近年では宗派にとらわれず家族や故人の好みで仏壇を設置しているという家庭も増えてきているそうです。
本来の意味でいえば仏壇は位牌を安置する場所ととらえられがちですが、基本的には本尊を安置する場所ということなのですが、これも近年では変わってきているようですね。
本来は、位牌を中央に置くのではなく基本的には本尊を中央に置き、その近くに位牌を安置するという飾り方をするのが通常のようです。
しかし残された者からすると仏壇は位牌を置いて先祖を供養するための場所とする感覚の方が一般的です。
安置する場所も生活の変化から、無理に取り決め通りに設置する必要はなく、部屋のスペースに合わせて安置しやすい場所に配置するという風にも変わってきています。
仏壇は何のためにあるのかを考えると、ひとつは「ご本尊をお祀りするため、そしてもうひとつは「位牌を安置して先祖を供養するため」ということになるのでしょう。
仏壇は故人がこの世に帰ってきたときの仮の家のようなもので、位牌は故人や先祖の霊が依り代とするためのものという役割があるかと思います。
最近では特に仏壇という形でなくステージ型とかメモリアルボックスなどサイズもデザインも多様化しているようです。
ただ、仮の家といった考えで言えばやはり仏壇の形にしたいなぁ・・と思うわけです。
私的には設置場所ができたところで小さな仏壇があれば購入したいと考えています。
となるとお仏壇の祀り方も知りたくなります。
お仏壇の飾り方(祀り方)
お仏壇を安置する場所や向き
仏壇を安置する場所は、家族が最も仏様をお参りしやすい位置に安置するのが望ましいとされています。
またメンテナンスや汚れやカビなどを考え直射日光が当たらないような場所に安置する、湿気がたまりにくい場所に安置するなどの配慮が必要とのこと。
仏壇の向きは、一般的には北向きに仏壇を安置することは避けられる傾向があるようです。
ただし、こだわって生活しにくくなるようなら北向きで仏壇を安置しても全く問題はないということなのであまり考えなくてもよいのかもしれません。
安置する位置はお参りする姿勢によって変わるようです。
お参りする姿勢が立った状態が多い場合は、お参りする人の胸の位置よりもやや上の高さで安置し、お参りする姿勢が座った状態が多ければ、お参りする人の目線の高さよりもやや上に安置する、ということが目安のようですね。
仏壇の飾り方 配置など
仏壇は基本的には本尊を安置する場所であるというのが本来の意味でした。
でも、仏壇をお参りする際に故人への思いがあるので、仏壇に写真を飾りたいと思うのです。
仏壇に写真を飾ることは正式にはNGとされています
ただし、仏壇の中に写真を飾ることについては宗派や地域にもよるようです。
正式には仏壇に写真を飾らないことにはなっているものの、故人を思い浮かべながら偲ぶためにも写真を飾るようにしている場合もあるようです。
供養をする側の気持ちが大切、という声もあります。
仏壇や位牌の安置方法や仏壇の向き、写真を飾るかどうかということについては様々な考え方があるようですが、最も大切なのはやはりお参りする人の気持ちですよね。
仏壇に写真を飾るのならば、置く場所は?
実際に写真を飾るとなるとどの位置に飾ればよいのでしょうか?
仏壇に写真を飾る場合は、飾る場所に注意が必要で、最も注意しなければならないのが「写真を本尊の前に飾らない」ということという通説があります。
なぜなら本尊の前に写真を飾ってしまうと、お坊さんがお経を唱える際に本尊が見えない状態でお経を読むことになってしまうからということです。
ここでちょっと「?」
本尊はお寺の事を調べれば宗派もわかります。
でも、私は無宗教です。
神様を信じないというのではなく、何か大いなる力の存在は信じていますが、それは宗教的なものではないんですね。
なのでご本尊といわれてもピンときません。
ある仏壇店のHPに
「仏壇というと、全てを揃えなければと思いがちですが、現在では生活スタイルに合わせていろいろな形式の仏壇が出ています。
本尊にもこだわらずに、ご自分が一番祈りやすい方法で心を向け手を合わせることが故人にとっても一番嬉しいことではないでしょうか」というのを見つけました。
こういった意見はこの仏壇店に限らず、時代の流れというかさまざまなところで目にします。
モダン仏壇とかメモリアルボックスと称するお位牌や写真だけを飾る仏壇もいろいろあります。
いわゆる昔ながらの仏壇の形に拘ると配置やら写真はダメとかいろいろ制約を考えてしまいますが・・
これも考え方次第ではないでしょうか?
仏壇に置く仏具
供養に最低限必要な三具足(みつぐそく)の香炉、花立、ローソク立てと、お参りに欠かせないリンだけとなります。
本来、お仏壇の飾り方は宗派によって異なるものですが、ミニ仏壇の場合は形式にこだわらずに故人の写真や思い出の品を自由に飾ることができるということです。
お部屋の雰囲気やインテリアに合わせて、祈りの場として設ければよいということですね。
基本的な仏壇の飾り方をいろいろ調べてきましたが、根本には宗教、自分が属するところの宗派により違うということと、お仏壇は本尊を祀る為のものというのが主となる考え方なんですよね。
当たり前ですが(^^;)
ただ、私が今用意しようといている仏壇は本尊をお参りするためのものではないので・・・当然お坊さんもきません。
ひとり暮らしということもあり家族がお参りすることもないのです。
そういうことがあったとしても、本尊に手を合わせるのではなく位牌となった両親の魂に対してとなるので、これは一般的に考える必要はないのかなと思います。
お位牌の置く場所と仏壇について さいごに
結論としては、ステージ型とかメモリアルボックスというのは、私は考えていなかったので普通の仏壇のミニサイズのものを購入しようと思っています。
そして、そこにお位牌と写真、そしてお参りのための最低限の仏具を置くことに決めました。
配置はご本尊がない代わりに写真を飾り、その前1段下にお位牌そしてその前1段下に三具足を用意しようと思います。
無宗教といっても、両親のなくなった今お墓参りも行きますし、お盆やお彼岸にお参りもします。すべてを否定しているわけでもないのですが(^^;) 自分の部屋のお位牌くらいは亡き両親に話しかけるくらいの気持ちでの存在になるので、あまり形式にこだわらないのがいいという結論でした。
長々と自分なりのお位牌や仏壇の祀り方なんて書いてみました。
こういうことがきっちりしている方からは顰蹙を買いそうですが、時代の変化、生活の変化に合わせてさまざまなことが変化し多様化していきます。
あなたのところにお位牌はありますか?どんな風に祀ってあるのでしょう?
これから仏壇探しです(^^)
届いたらまた感想など書いてみたいと思います。
☆お仏壇の前に御葬儀やお葬式について知りたくなったら・・・こちらをご覧いただければと思います。