動物がきっかけで開湯したという開湯伝説のある温泉、東北の巻です。
東北は動物の開湯伝説が多いようです。 どんな動物がいるのか観てみましょうね
☆東北
青森県
酸ヶ湯温泉
鹿 |
開湯伝説・由来 江戸時代1684年(貞亨元年)に鹿が傷を癒した霊泉として発見されたのが始まり。古くから長い間「鹿の湯」と称されていました。 すかゆという読みは「しかゆ」が変化したものと云う説があります。名前通り酸性の強い温泉。 |
・場所 青森県青森市荒川・八甲田
・アクセス JR青森駅→バス1時間15分
・特徴
八甲田大岳の中腹にある規模の大きい一軒宿。
古くからの湯治場で国民保養温泉第1号。
旅館部、湯治部に分れている。
大浴場の「ひば千人風呂」は脱衣所は男女別だが、中は混浴で、温浴、打たせ湯、かぶり湯、飲用等があります。
温泉浴場として千人風呂の他に、男女別の「玉の湯」があります。
千人風呂に洗い場はないようですが、玉の湯には設置してあり体を洗うことが出来ます。
屋外にはふかし湯があり、独特の湯治風景がくりひろげられています。
白濁したお湯の酸度はかなり強く、口にするとレモンのような味がするとか。
湯の効能を最大限引き出すために、基本的に石鹸やシャンプーなどは使用できず、湯浴みの後の仮眠も重要とされ、日帰り客にも休憩室が用意されています。
・泉質 酸性硫黄泉
・源泉温度 48 – 64度。
・効能 神経痛、リューマチ、皮膚病、婦人病、胃病、痔疾
CHECK! ⇒⇒ 青森県 酸ヶ湯の温泉宿 【たびノート】
浅虫温泉
鹿 |
開湯伝説・由来 平安時代 1190年ごろ、浄土宗の開祖円光大師(法然)が奥州巡教の際に傷ついた鹿が湯浴みするのを見て発見されたと伝えられています。これにはさらに古く遡る異伝があり、発見者は名僧慈覚大師(円仁)と云う伝承もあります。いずれの場合にも、地元の住民は入浴の効能を知らなかったため、発見者の仏僧が浴用とすることを住民に教えたのだとされています。 |
・場所 青森県青森市浅虫
・アクセス JR浅虫温泉駅→徒歩5分
東北道青森IC→25km50分
・特徴
青森市の東端にある東北有数規模の温泉。
夏泊半島の根もとの海岸にあり、背後に山が迫る。
温泉街は新旧国道沿いと山裾に密集している。
県内随一の歓楽温泉、ねぶたの発祥地ともいわれている。
湯の島・裸島を眼前に、陸奥湾の眺めがよく、八甲田山や十和田湖探勝の基地にも便利。
はだか湯と鶴の湯と松の湯の3カ所の共同浴場がある。
・泉質 ナトリウム・カルシウム – 硫酸塩 – 塩化物泉
・源泉温度 平均63℃。
・効能 神経痛、リューマチ、婦人病
CHECK! ⇒⇒ 青森県 浅虫温泉 【たびノート】
秋田県
玉川温泉
鹿 |
開湯伝説・由来 1680年(延宝8年)に地元のマタギにより発見された温泉。発見した時に鹿が傷を癒していたことから、古くは「鹿の湯」「鹿湯」と呼ばれた。 1885年に、鹿湯という名称で湯治場として開かれるまでは、当地の硫黄採掘所の工夫やマタギが温泉を利用していたということです。 |
・場所 秋田・岩手の県境にまたがる八幡平の秋田側に位置 秋田県仙北市
・アクセス JR花輪線 鹿角花輪駅から秋北バスで約1時間15分
JR花輪線 八幡平駅から秋北バスで約1時間
秋田空港からあきたエアポートライナーで約2時間30分
秋田新幹線 田沢湖駅から羽後交通バスで約1時間20分
・特徴
「大噴」と呼ばれる湧出口から、毎分9000リットルというお湯が沸きだしています。
単一の湧出口からの湧出量としては日本一。
あまりにも酸性度の強いそのお湯は、かつては「玉川毒水」とも呼ばれ、恐れられてきました。
その一方で、効能豊かな温泉には、全国各地からの湯治客が絶えなかったそうです。
・泉質 酸性塩化物泉
・源泉温度 98度。
・効能 高血圧症、動脈硬化症、婦人病、神経痛、皮膚病、喘息
(癌は禁忌症)
CHECK! ⇒⇒ 秋田県 玉川温泉 【たびノート】
岩手県
夏油温泉
猿 |
開湯伝説・由来 850年前に平家の落人の末裔であるマタギの、高橋四郎左エ門が巨大な白猿と戦った。翌年、傷ついた白猿が気になり山中深く入った際に、白猿が温泉で傷を癒している姿をみて、発見された温泉と伝えられています。 一方で856年に慈覚大師によって発見されたという説もあります。 名前の由来はアイヌ語の「グット・オ」(崖のある所)と伝えられています。 |
・場所 岩手県北上市和賀町岩崎新田畑入山国有林
・アクセス JR北上駅→バス60分。5月~11月上旬運行
東北道北上江釣子IC→25km50分
・特徴
油川上流、標高700mの高地にあり、ブナの原生林におおわれ、夏は絶好の避暑地。
胃腸病に特効のある名湯として知られています。
旅館の奥には、昔ながらの素朴な湯治宿が軒を並べ、
夏油川沿いのいたるところ温泉が湧出し、源泉ごとに泉質が異なる効能豊かな名湯。
7つの露天風呂が両岸に点在し、洞窟の湯もあったようです。
・泉質 塩化物泉, 硫酸塩泉ほか
・効能 神経痛、筋肉痛、関節痛、胃腸病、冷え性、痔疾、婦人病、動脈硬化など。
・温泉宿 2軒
元湯夏油は夏油温泉の湯守一族が運営する宿で、旅館部と自炊部があり、7~8棟で形成されています。
昭和館は昭和初期建造のレトロな佇まいの宿で、別棟の食事処も運営しています。
この2軒で10棟ほどの温泉街が形成されています。
CHECK! ⇒⇒ 岩手県 夏油温泉 【たびノート】
鉛温泉
猿 |
開湯伝説・由来 岩窟から出てきた一匹の白猿が、カツラの木の根元から湧き出す泉で手足の傷を癒しているのをキコリが見つけたと伝えられています。 |
・場所 岩手県花巻市鉛
・アクセス JR花巻駅→バス32分
東北道花巻南IC→14km20分
・特徴
豊沢川に臨む静かな山間の温泉で南部藩主も来浴したといわれています。
観光客向きの旅館部のほか、湯治の自炊棟もあり、独特の雰囲気があります。
名物「白猿の湯」は、建屋の地下に位置し、立ちながら入浴する足元湧出の温泉。
・泉質 アルカリ性単純温泉 5つの源泉を有している。
豊富な湯量で、全て掛け流し。温泉地の周辺には鉛温泉スキー場があります。
・泉質 単純温泉
・効能 神経痛、リウマチ、胃腸病、筋肉痛、関節痛、皮膚病、神経疾患、糖尿病、肥満、循環器疾患など。
CHECK! ⇒⇒ 岩手県 鉛温泉 【たびノート】
鴬宿温泉(おうしゅく)
開湯伝説・由来 約450年前、加賀国(石川県)からこの地に住み着いたきこり「助」と名乗る男が、傷ついた足をひたして治していた鶯を見つけたことが始まりと伝えられています。以後は近郷の僧侶の助力もあり、庶民の湯治場として整備し、ウグイスの伝説に因み、鶯宿と名乗るようになったということです。 |
・場所 岩手県岩手郡雫石町鶯宿
・アクセス JR雫石駅→バス23分
東北道盛岡IC→19km25分
・特徴
鴬宿川に沿って両岸に23軒の旅館が並ぶ450年の歴史ある古湯。
豊富な湯量は毎分3000リットル以上。
山間ながら温泉街らしい賑わいをみせ盛岡の奥座敷として人気が高い。
昔ながらの湯治場のスタイルと比較的大規模な旅館が林立する行楽温泉の二面性を持っている。
・泉質 硫黄泉
・源泉温度 57 – 62℃
・効能 神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・冷え性・慢性消化器病・痔病・疲労回復・健康増進・関節のこわばり・うちみ・くじき
CHECK! ⇒⇒ 岩手県 鶯宿温泉 【たびノート】
山形県
湯野浜温泉
|
開湯伝説・由来 平安時代 1053~1058年(天喜年間)に、漁師が海辺に出てみたら何か黒い岩のようなものが見える。よくみると、傷ついた大きな亀で、亀のいるあたりに手を入れてみると暖かいので、亀を退けて砂地を掘ってみたところ、温泉が湧いてきた。亀はこの温泉に浸かって、傷口を癒していたのだ。 亀はそれからも毎日、心地よさそうに湯に浸り、七日目になって、傷も癒えたのか海へ帰っていった。亀の湯浴みを見つけたのが始まりと伝えられています。 |
・場所 山形県鶴岡市湯野浜
・アクセス JR鶴岡駅→車30分
山形道鶴岡IC→17km25分
・特徴
鳥海山を仰ぐ海の温泉で、庄内砂丘に位置し、豊富な湯量を誇っている。
海の幸に恵まれ、海水浴、磯釣り、キャンプ、ゴルフなども楽しめる。
今は海辺に面して中高層の近代的な建物が立ち並んでいるが2カ所の共同浴場もある。
・泉質 ナトリウム・カルシウム - 塩化物泉
・源泉温度 56.1℃
・効能 泉質別適応症 きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症
他一般適応症多数
CHECK! ⇒⇒ 山形県 湯野浜温泉 【たびノート】
湯田川温泉(ゆたがわ)
開湯伝説・由来 約1300年前(和銅年間)、傷ついた一羽の白鷺が 葦原に降り、そこに湧いていた湯で湯浴みしているのを見つけたことが始まりと伝えられています。 そのことから白鷺の湯と呼ばれていました。 |
・場所 山形県鶴岡市大字湯田川
・アクセス JR鶴岡駅→車15分(バスで30分)
山形道鶴岡IC→9km15分
・特徴
鶴岡駅の南西9km。金峰山の麓の三方を山に囲まれた閑静な温泉。
木造瓦屋根の落ち着いた旅館が多い。もと庄内藩士の湯治場だった。
共同浴場は2軒。
・泉質 硫酸塩泉
・源泉温度 40 – 44℃。
・効能 神経病・リウマチ・高血圧症・動脈硬化症
CHECK! ⇒⇒ 山形県 湯田川温泉 【たびノート】
かみのやま温泉
開湯伝説・由来 458年(長禄2年)に、肥前の国(現在の佐賀県)の僧侶月秀上人が、旅の途中沼地に湧く湯で鶴を見つけます。その鶴は脛(すね)の傷を湯に浸し、傷が癒えて飛び去るのを見かけました。よく見ると、その場所から温泉がわきでていて、それがきっかけとなったと伝えられています。 古くは「鶴脛の湯」の別名があり、現在も「鶴脛町」という町名があります。発祥の地には、傷を負った鶴が休んだとされる「鶴の休石」や足湯があります。 |
・場所 山形県上山市
・アクセス JRかみのやま温泉駅→徒歩10分
山形道山形蔵王IC→15km20分
・特徴
温泉街は湯町・十日町・新湯・河崎・高松・葉山・金瓶の7地区に分かれる。各地区をそれぞれ個々の温泉とし、上山温泉郷とも云われる。湯町は昔ながらの温泉情緒を残しているが、新湯は近代的なビル建築の旅館が多く賑やか。
・泉質 ナトリウム・カルシウムー塩化物・硫酸塩温泉(含石膏ー食塩泉)(低張性弱アルカリ性高温泉)
・源泉温度 66.2℃。
・効能 美肌、きりきず、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、婦人病、冷え性、動脈硬化症、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、うちみ、くじき、慢性消化器病、病後回復期、疲労回復、健康増進など
CHECK! ⇒⇒ 山形県 かみのやま温泉 【たびノート】
白布温泉(しらふ)
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開湯伝説・由来 1312年。武士の佐藤宗純が、傷ついた1羽の白毛斑点の大鷹が、湯浴みをしたら瞬時に回復して飛び立ったのを見て、「白斑鷹湯(しらぶたかゆ)」と呼ぶようになったのが始まりと伝えられています。 |
・場所 山形県米沢市
・アクセス JR米沢駅→バス50分
東北道福島飯坂IC→60km90分
・特徴
西吾妻山の北麓標高900mの大樽川の渓谷沿いにある温泉で、白布高湯(たかゆ)とよばれ、信夫(しのぶ)高湯、蔵王(ざおう)(最上(もがみ))高湯とともに奥羽三高湯の一つとして知られた古くからの湯治場。
昔ながらの茅葺き屋根が白布高湯の賑わいをに伝える。源泉掛け流しの旅館が多い。
足湯、打ち湯もあり、米沢牛や山菜中心の旅館の夕食が好評。
付近には天元台スキー場や滝があります。野生の猿や狸、ニホンカモシカにも出会える。
・泉質 含硫黄-カルシウム-硫酸塩泉
・源泉温度 57-61℃
・効能 動脈硬化症、慢性皮膚病、慢性婦人病、糖尿病、高血圧症、神経病、筋肉痛、関節病など
CHECK! ⇒⇒ 山形県 白布温泉 【たびノート】
宮城県
中山平温泉
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開湯伝説・由来 昔、花淵山に花潜姫という主が棲んでいました。花潜姫は絶世の美女で、周囲の山の主たち(犬柴山・矢盾山・鍋倉山・黒森山・耳突山とは蜘蛛・蟹・亀・大蛇・大百足のこと)から求愛されていました。姫を巡って主たちは争い、最後に小野原で大蛇と大百足の大決闘が七日七晩続きました。黒森山の大蛇が耳突山の大百足に惨敗し、犬谷の主流まで満身創痍で逃げて血まみれのまま気絶しました。この流れに身を浸して十日あまり。気がつくと傷がきれいに治っていました。川の水と思っていたのは、湧き出ている温泉でした。大蛇は神の恵みに感謝し、薬師如来に化身して里から郷へと行脚を続け温泉の効能を伝えたと云う事です。蛇の毒と火傷に効き目があるこの湯を、やがて里人は「蛇の湯」と語り伝えたということです。 |
・場所 宮城県玉造郡鳴子町星沼
・アクセス JR中山平温泉駅→徒歩15分
東北道古川IC→34km50分
・特徴
鳴子温泉郷のひとつでこの一帯を「蛇の湯」と言います。
鳴子温泉郷の最西端にあり、黒森山の山麓、大谷川の清流沿いにある閑静な温泉地。
湯量が豊富で、湯治の客が多い。環境省指定の国民保養温泉地。
5種の豊富な源泉が楽しめ、美肌の湯・美人の湯として知られています。
・泉質 硫黄泉、塩化物泉、炭酸水素塩泉
ぬるぬるした感触が得られるアルカリ度の高い湯が特徴で、その触感からうなぎ湯の異名を持つ
・効能
単純温泉⇒病後回復期の静養、手術後の療養、骨折・外傷後の療養、
筋肉痛、腰痛、関節痛、神経痛、肩こり、疲労回復、ストレスなどに効果。
重曹泉⇒切り傷、ヤケド、美肌、皮膚病
ナトリウム硫酸塩泉⇒胆のう炎や動脈硬化、リュウマチ、
動脈硬化や高血圧、外傷、慢性関節炎
硫黄泉⇒薬用効果が高く古来より万病に効くとされています。
高血圧、動脈硬化、慢性皮膚病、慢性婦人病、筋・関節痛、痔など
アルカリ性単純泉⇒脳卒中のリハビリなどに利用。
中風の湯・神経痛の湯ともいわれている
CHECK! ⇒⇒ 宮城県 中山平温泉 【たびノート】
福島県
母畑温泉(ぼばた)
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開湯伝説・由来 平安時代 源義家が後三年の役で東征したときに、戦いの中で負った馬の傷を、当地の谷川の水で洗ったところ、傷が数日で治った。これが、当温泉の始まりと伝えられています。戦いで馬が泥に足を踏み入れたところ、蹄の跡から鉱泉が湧き出したとも伝えられています。 |
・場所 福島県石川郡石川町母畑
・アクセス JR磐城石川駅→バス20分
東北道白河IC→35km40分
・特徴 福島県南東部,石川町の阿武隈高地西麓,北須川沿いにある温泉です。湯治場的な雰囲気の温泉で、南部の片倉温泉、猫啼(ねこなき)温泉、塩ノ沢温泉とともに母畑・石川温泉郷をなしています。
母畑湖から流れ出る北須川流域に点在、上の湯と下の湯とに分かれていて、旅館数は6軒あります。
東北一のラジウム含有量を誇り、打ち身やリウマチに効く名湯として知られる。
・泉質 アルカリ性単純温泉、ラジウム含有泉など
・源泉温度 50-55℃
・効能 神経痛,リウマチに特効のある療養温泉地
CHECK! ⇒⇒ 福島県 母畑温泉 【たびノート】
猫啼温泉(ねこなき)
開湯伝説・由来 平安時代 女流歌人、和泉式部が京にのぼるとき、愛猫を置き去りにしてしまった。そのため、猫は啼き暮らしたことから温泉の名の由来となった。その猫はその後病にかかるが、湧き出ていた泉に入ると、病気がすっかり治った。このことで、鉱泉の効能に地元の人たちが気づき、湯治場として発展することとなったのが開湯の由来と伝えられています。 |
・場所 福島県石川郡石川町猫啼
・アクセス JR新白河駅→車40分
東北道白河IC→30km50分
・特徴
温泉街はなく、今出川の流域に2軒の旅館があります。当地にある旅館を舞台とした小説も書かれています。和泉式部の愛猫にまつわる伝説が名の由来。この猫が痔疾を治したというユーモラスな話もあります。
・泉質 単純弱放射能冷鉱泉
・源泉温度 8℃
・効能
【泉質別適応症】高尿酸血症(痛風)、関節リウマチ、強直性脊椎炎、
【一般的適応症】関節リウマチ、変形性関 節症、腰痛症、神経痛、五十肩、打撲、捻挫、冷え性、末梢循環障害、胃腸機能の低下、軽症高血圧、糖尿病、軽い高コレステロール血症、軽い喘息又は肺気腫、痔の痛み、自律神経不安定症、ストレスによる諸症状、病後回復期、疲労回復、健康増進
CHECK! ⇒⇒ 福島県 猫啼温泉 【たびノート】
いわき湯本温泉
開湯伝説・由来 奈良時代。1200年前、傷をおった一羽の丹頂鶴がこの地の泉に降り立ち、湯浴みをしていました。可哀相に思った若夫婦の旅人が傷口を丹念に洗い流したところ、そのツルは元気に飛び立っていきました。そして数日後ツルが化けた貴女が現れ、巻物を2人に授けました。そこにはこの御湯を開き、天寿を全うせよとあり、以来そこに小さな草屋を造り「佐波古」の湯が開かれたとされています。 |
・場所 福島県いわき市常磐湯本町
・アクセス JR湯本駅→徒歩6分
常磐道いわき湯本IC→5km8分
・特徴
湯本駅西側に点在する行楽温泉郷。採炭時に湧出する湯を源泉とし、現在も旧炭田の坑内から引き湯する。湯量も豊富で広い地域に旅館が点在しているため、湯の町らしい風情はないが、観光の足場として賑わっている。温泉大レジャーランドのスパリゾート・ハワイアンズがある。
・泉質 含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩温泉 毎分5,000Lの湧出量がある
・源泉温度 58.3℃
・効能
泉質別適応症⇒アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、慢性湿疹、表皮化膿症、
きりきず、冷え性、末梢循環障害、うつ状態、皮膚乾燥症など
一般的適応症⇒筋肉痛、関節痛、腰痛、神経痛、五十肩、打撲、捻挫、運動麻痺、
胃腸機能の低下、軽症高血圧、糖尿病、軽い高コレステロール血症、軽い喘息、
肺気腫、痔疾、自律神経不安定症、ストレスの諸症状、病後回復期、疲労回復、健康増進
CHECK! ⇒⇒ 福島県 いわき湯本温泉 【たびノート】
動物の開湯伝説 東北 さいごに
東北には動物が温泉を開くきっかけになったという話がたくさんありました。
温泉は好きで以前はよく行ったものですが、開湯はいつ?なんて気にしたこともありませんでした。
お湯の気持ちよさや自然を楽しむことが優先していたんですね。
でも、いろいろ調べていると、今度温泉に行った時の思いのいきどころというか、感じ方も違ってくるような気がします。
開湯伝説といっても、東北も〇〇が傷を癒しているところを見てというものがほとんどでした。
次にはもっといろいろ面白い話が見つかることを期待して・・(^^;)
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