日本各地の温泉の動物にまつわる開湯の由来のある温泉を調べてみました。
今回は中部の巻 中部も動物がきっかけで開湯した温泉は多いですね(^^)
☆中部
新潟県
松之山温泉
鷹 |
開湯伝説 由来 約700年前の南北朝時代に、1羽の鷹が毎日同じ場所に舞い降りるのを見つけた木こりが、不審に思い探ったところ、そこにこんこんと湧く熱泉を発見したことが始まりと伝えられています。温泉地にある源泉の一つはこの開湯伝説にちなんで「鷹ノ湯」を名乗っている。上杉謙信の隠し湯とも言われて、江戸時代の諸国温泉功能鑑にも記されているそうです。 |
・場所 新潟県東頸城郡松之山町湯本
・アクセス 北越急行まつだい駅→バス25分
関越道塩沢石打IC→40km60分
宿の詳細はこちらから
CHECK! ⇒⇒ 新潟県 松之山温泉 【たびノート】
・特徴
群馬県の草津温泉、兵庫県の有馬温泉とともに「日本三大薬湯」のひとつです。
新潟県南西部の盆地。鏡の湯、共同浴場鷹の湯、庚申の湯に分かれています。
温泉街のあるのは鷹の湯だけで、狭い道の両側に共同浴場を中心に旅館が軒を並べています。
庚申の湯は兎口温泉とも呼ばれ、温泉街からは離れた場所にありますが同質の源泉が湧くことから松之山温泉に含めて紹介される場合が多く町営の露天風呂もあります。
山間の温泉ながら塩分濃度が高く、かつては塩の採取も行われていたそうです。
松之山温泉はおよそ1000万年前の「化石海水」、地圧によって湧出してくる、
「ジオプレッシャー型温泉」だと言われています。
つまり、地下に閉じこめられた海水が長い年月をかけて熟成した、いわば石油のような温泉なんですね。
ホウ酸含有量は日本一で、メタケイ酸も豊富に含んでいます。
これらが薬湯と云われるゆえんでしょうか
・泉質 ナトリウム・カルシウム-塩化物泉(弱アルカリ性)
・源泉温度 98℃ 山の水で加水して約42度に設定しています。
・効能 傷や冷え性、肌荒れの治癒・改善
岩室温泉
雁 |
開湯伝説 由来 江戸時代中期、高島庄右衛門が夢でお告げを聞き、付近を尋ねたところ、一羽の傷ついた雁が温泉で湯浴みをして傷を癒すのを見つけたことが始まりと伝えられ、別名「霊雁の湯」と呼ばれています。 のちに弥彦神社参拝の宿場として栄えたということです。 |
・場所 新潟県西蒲原郡岩室村岩室
・アクセス JR岩室駅→車20分
北陸道巻潟東IC→10km15分
CHECK! ⇒⇒ 新潟県 岩室温泉 【たびノート】
・特徴
弥彦山の北に続く多宝山の北東麓にある温泉街。
岩室甚句で名高い江戸中期に開湯した温泉。
弥彦神社の参拝者や北国街道の旅人が憩う宿場町として賑ってきた湯の里です。
新潟の奥座敷といわれ、歓楽的な色彩も濃いようです。
・泉質 ナトリウム – 塩化物泉
・源泉温度 41℃
・効能 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、 疾患、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康促進、きりきず、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病
富山県
大牧温泉(おおまき)
鳩 |
開湯伝説 由来 平安時代 1183年(寿永2年)、平家の藤原賀房が、砺波山の合戦に敗れ、源氏の軍勢に追われてたとき、鳩が温泉で水浴びをしてのを見つけたことが始まりと伝えられています。 |
・場所 富山県東砺波郡利賀村大牧
・アクセス JR砺波駅→バス40分、下車後船30分
北陸道砺波IC→小牧まで10km20分
宿の詳細はこちらから
CHECK! ⇒⇒ 富山県 大牧温泉 【たびノート】
・特徴
小牧ダムの上流、庄川沿いに一軒宿の「大牧温泉観光旅館」があります。
平家の藤原賀房が発見したと伝えられる古湯。
交通手段が船のみなので、正面玄関なども船着場側にあります。
紅葉が見事な秘境の温泉。
湯量は豊富で,冬でも入れる露天風呂があります。
・泉質 ナトリウム・カルシウム – 塩化物・硫化塩泉
・源泉温度 58℃
・効能 胃腸病や神経痛など
石川県
和倉温泉
白鷺 |
開湯伝説 由来 1200年前、漁師が沖合の波間に、傷ついた白鷺が羽を休めている姿を見つけたのが始まりと伝えられています。和倉温泉という地名は、湯の湧く浦(入り江)からきています。海の中から発見された海に湧く温泉から「湧浦」・「涌浦」に 由来していると伝えられています。 |
・場所 石川県七尾市和倉町
・アクセス JR和倉温泉駅→車3分
能登有料道路徳田大津IC→8km15分
宿の詳細はこちらから
CHECK! ⇒⇒ 石川県 和倉温泉 【たびノート】
・特徴
海に湧く温泉のため、昔は潮が退いている時でないと湯を利用することができませんでした。
近世には七尾城主の畠山氏、加賀藩の前田氏によって温泉が整備され、共同浴場が置かれました。
温泉地として本格的に開発されたのは明治時代になってからで、戦後になって交通アクセスの向上に伴い、温泉街も大規模化しました。
能登半島の中央部、七尾湾に突出した弁天崎にある能登最大の規模を誇る温泉です。
近代的な旅館やホテルが立ち並ぶ能登島や机島を望む能登観光の基地です。
温泉は高温で湯量も多く、共同浴場「総湯」があります。
七尾湾の海上遊覧や釣りも楽しめます。
・泉質 ナトリウム・カルシウム塩化物泉。弱アルカリ性(泉源によっては中性)高張性高温泉 ・源泉温度 89.1 ℃
・効能 無色透明だが塩分は非常に強く、よく温まる。神経痛や関節痛・腰痛などに効能が高い。
湯涌温泉
白鷺 |
開湯伝説 由来 718年、紙漉き職人が泉に身を癒す白鷺を見近づくと、湯が湧きだしていた。 これが温泉を発見したはじめと温泉名の由来と伝えられています。 |
・場所 石川県金沢市湯涌
・アクセス JR金沢駅→バス40分 北陸道金沢東IC
金沢西IC→16km40分
宿の詳細はこちらから
CHECK! ⇒⇒ 石川県 湯涌温泉 【たびノート】
・特徴
金沢温泉郷(湯涌、犀川峡、曲水、深谷の4温泉)を代表する温泉です。
金沢市東南部の中山間地域に位置する、金沢の奥座敷ともいうべき場所にあります。
医王山南麓に湧く古湯で兼六園に近い山合いの静かな温泉です。
・泉質 ナトリウム・カルシウム – 塩化物・硫酸塩泉 など
・源泉温度 32℃
・効能 一般的適応症。湯は無色透明、ほのかな塩味、無臭
飲用の適応症 萎縮性胃炎、便秘、胆道系機能障害、
高コレストロール血症
長野県
鹿教湯温泉((かけゆ)
鹿 |
開湯伝説 由来 江戸時代 鹿に化身した文殊菩薩が、信仰熱い猟師に山中に湧くいで湯を教えたのが始まりとされている。 このことから温泉名も鹿教湯と名付けられたと伝えられています。 温泉地にある文殊堂には、行基が彫った文殊菩薩像が安置してあります。「日本三大文殊」の一つ。 |
・場所 長野県小県郡丸子町西内
・アクセス JR松本駅→バス50分
上信越道東部湯の丸IC→27km35分
宿の詳細はこちらから
CHECK! ⇒⇒ 長野県 鹿教湯温泉 【たびノート】
・特徴
内村川沿いに約三十軒の旅館や大型ホテルがあります。
古くから中風の名湯として知られ、リハビリを中心に取り組む鹿教湯病院や、クアハウスなどもあります。
現在は美ケ原高原の北側登山口にあたり、基地としても利用されています。
付近は新緑や紅葉の美しい散策コースになっています。
・泉質 単純温泉
・源泉温度 42℃
・効能 痛風や高血圧に効能があるとされる。
野沢温泉
熊 |
開湯伝説 由来 奈良時代 野沢温泉の湯を発見したのは、修行中の山伏が見つけたという説と手負の熊の後をつけた猟師が見つけたと伝えられています。 また、聖武天皇の頃(724~748年)にこの地を訪れた僧「行基」であるとも伝えられています。 |
・場所 長野県下高井郡野沢温泉村豊郷
・アクセス JR戸狩野沢温泉駅→バス20分
上信越道豊田飯山IC→20km20分
宿の詳細はこちらから
CHECK! ⇒⇒ 長野県 野沢温泉 【たびノート】
・特徴
奥信濃の名湯。湯治やスキーのできる温泉として一年中賑わっています。
約百万年前に噴火した古い火山の毛無山の裾のに多くの宿泊施設や旅館があります。
それぞれ効能の違う13の共同浴場があります。
野沢菜発祥の地で、たたずまいや味覚に山里らしさを残しています。
・泉質 硫黄泉
・源泉温度 42-90℃ 熊の手洗湯の源泉が比較的低温だが、他の源泉は温度が高い。
熊の湯温泉
熊 |
開湯伝説 由来 江戸時代 150年ほど昔に蘭学者、兵学者で有名な幕末の志士佐久間象山が、手負いの子熊が傷を癒しているのを見て「熊の湯」と名付けたのが由来と伝えられています |
・場所 長野県下高井郡山ノ内町志賀高原熊の湯・硯川
・アクセス 長野電鉄湯田中駅→バス45分
上信越道信州中野IC→30km50分
宿の詳細はこちらから
CHECK! ⇒⇒ 熊の湯温泉 熊の湯ホテル
・特徴
温泉街は無いもよう。
笠ケ岳、角間川左岸の川沿いにある「熊の湯ホテル」が商標権「熊の湯」をもつ温泉
笠ケ岳と横手山の間を流れる角間川の上流に位置し、夏はハイキング、冬はスキーヤーで賑う。
・泉質 硫黄泉
・源泉温度 63℃
・効能 肝臓病、糖尿病、呼吸器疾患、リューマチ、痛風、不妊、美肌、皮膚病、便秘、痔
岐阜県
平湯温泉
猿 |
開湯伝説 由来 戦国時代 武田信玄が飛騨へ攻め込んだとき、士卒が毒霧にやられ動けなくなったとき、白い老猿が温泉に入り悪い足を治して跳び去った。 これを見た者が競って霊泉に入り、すっかり元気を取り戻したという。老猿が湯だまりで傷を癒していたのを見つけたのが開湯と伝えられています。 |
・場所 岐阜県吉城郡上宝村平湯
・アクセス JR高山駅→バス60分
長野道松本IC→48km60分
宿の詳細はこちらから
CHECK! ⇒⇒ 岐阜県 平湯温泉 【たびノート】
・特徴
乗鞍岳北麓の国道沿いにある温泉。
自然林に囲まれて奥飛騨らしさを感じさせる山の湯。
かつては湯治場として栄えたが、今では観光基地上高地、乗鞍岳と高山を結ぶルートのベースになっています。
湯量が豊富なため、各宿とも露天風呂があります。
共同浴場は4軒あり、温泉街中心から少し離れた場所に、神の湯という平湯温泉発祥の露天風呂があります。
・泉質 炭酸水素塩泉、塩化物泉、単純温泉、硫黄泉
・源泉温度 90℃
・効能 泉質による
炭酸水素塩泉 慢性胃腸病、尿管結石、痛風、じんましん、糖尿病、肝臓病
単純温泉 リウマチ、動脈硬化症、関節痛、腰痛、筋肉痛
塩化物泉 高血圧症、更年期障害、冷え性、不妊症
硫黄泉 気管支拡張症、白ろう症、薬物中毒症、皮膚病、便秘、高尿酸血症
下呂温泉
白鷺 |
開湯伝説 由来 昔から下呂には温泉がありましたが、地震の為一度止まってしまいました。ところが現在の源泉地である飛騨川の河原に再び湧出しているところを発見されたのです。この発見には、薬師如来が一羽の白鷺に化身し、湧出地を知らせたという白鷺伝説があります。1羽の白鷺が益田川の川原にやってきて、何日も同じ場所に舞い下りるのを、不思議に思った村人が見に行くと、そこから温泉が湧き出ていたという伝説です。 |
・場所 岐阜県下呂市
・アクセス JR下呂駅→車5分
中央道中津川IC→60km60分
宿の詳細はこちらから
CHECK! ⇒⇒ 岐阜県 下呂温泉 【たびノート】
・特徴
飛騨山地の山々に囲まれた岐阜県一の大温泉、草津、有馬とともに天下の三名泉。
益田川をはさんで両岸に近代的な旅館が立ち並んでいます。
温泉街の中には、クアガーデン、白鷺の湯、幸の湯などの共同浴場があり、華やいだ中にも湯治場の風情が感じられます。
下呂温泉合掌村など見どころもたっぷり。
・泉質 アルカリ性単純温泉
・源泉温度 84℃
・効能 リウマチ、運動機能障害、神経症、神経麻痺、病後回復、疲労回復など
静岡県
伊東温泉
猪 |
開湯伝説 由来 伊東温泉(伊東三湯)の猪戸ノ湯は傷ついたイノシシが湯治して発見されたと伝えられています。 |
・場所 静岡県伊東市
・アクセス JR伊東駅下車。中心街まで1km。送迎バスかタクシー利用
宿の詳細はこちらから
CHECK! ⇒⇒ 静岡県 伊東温泉 【たびノート】
・特徴
本州一の湧出量を誇り、温泉街のいたるところに源泉があります。
伊東市街を流れる松川畔一帯を中心とする、熱海とともに規模を誇る大温泉です。
相模湾に面して冬暖かく夏涼しく、海・山の幸に恵まれています。
大室山・城ケ崎海岸などのレクリエーション地もあり、通年賑わいを見せています。
・泉質 単純温泉、塩化物泉
・効能 単純温泉;リュウマチ・脳卒中の回復期・骨折や外傷・病後の回復期
弱食塩泉:慢性関節リュウマチ・手足の冷え・打撲傷・捻挫・外傷・火傷
♪ 温泉や入浴に関する記事を集めてあります。
こちらもご覧ください(^^)