癒されたい~~、という時に思い浮かぶ温泉。
前回温泉のにごり湯について調べて ほんと温泉行きたいなぁ~となったんですが・・・ 思い立ったら吉日!と、さっと出かけられればいいんですけどね(^^;)
でも、忙しい日々、そんな時間も余裕もないのです。
できることといったら、自宅のお風呂でにごり湯の入浴剤をいれてまったりですね。
そこで、気になったのが入浴剤の色とかにごり湯のこと。
温泉の成分で色が違うし、にごり湯はできる過程があるわけですよね。
入浴剤はどうなっているんでしょう?入浴剤についても調べてみました。
入浴剤のにごり湯はどうなってるの?
世の中にはいろんな入浴剤がありますよね。
もっぱらスーパーやネットで「これ、よさそう!」と選んで買うのですが。
よく考えたら、あまり効能とかにはこだわっていない気がします。
(効能も気に入っていつも買っているもの―レオスパはありますが) たいていは、香りとか色とか値段とかで、今回はこれにしてみよう。
なんていうことで選んでいました。
そこで、入浴剤に色や香りをつけるのは何故なんだろうか? という疑問がでてきたんですね。
1種類がボトルに入っているタイプから、何種類かが分包になっているものなどいろいろあります。
タイプも粉末の他錠剤や液体のものもあります。
それぞれの入浴剤には「〇〇温泉」と銘打った商品があり効能が書かれています。
果たして、本物の温泉とどう違うのか?気になるところです。
ちょっといくつか比べてみました。(バスクリン)
山代温泉
泉質 : ナトリウム・カルシウム 一硫酸塩・塩化物泉
カルシウム・ナトリウム 一硫酸塩泉
温泉の色 : 無色透明 ちなみに水の色をしいて挙げれば「青」ですが、山代温泉へ訪れた与謝野晶子は 「やましろの いでゆにあそぶ たのしさは たとへていへば こくたにのあお」 と詠っています。
CHECK! ⇒⇒ 石川県 山代温泉 【たびノート】
日本の名湯山代
(バスクリン)
有効成分 : 乾燥硫酸ナトリウム、沈降炭酸Ca、塩化K
入浴剤の色 : 乳青色のお湯 (にごりタイプ)
十和田蔦(とわだつた)温泉
泉質 : ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉
(低張性中性高温泉) 温泉の色 : 無色透明
CHECK! ⇒⇒ 青森県 十和田蔦温泉 【たびノート】
日本の名湯十和田蔦
(バスクリン)
有効成分 : 乾燥硫酸ナトリウム、炭酸水素Na、塩化K、沈降炭酸Ca
入浴剤の色 : 乳緑色のお湯 (にごりタイプ)
紀州龍神温泉
泉質 : 炭酸水素塩泉(ナトリウム) 温泉の色 : 無色透明
CHECK! ⇒⇒ 和歌山県 紀州龍神温泉 【たびノート】
日本の名湯紀州龍神
(バスクリン)
有効成分 : 炭酸水素Na、乾燥硫酸ナトリウム、沈降炭酸Ca、塩化K
入浴剤の色 : 乳桃色のお湯 (にごりタイプ)
嬉野温泉
泉質 : ナトリウム – 炭酸水素塩・塩化物泉
美肌に効果がある重曹泉で、入浴した後につるつる感がある。
温泉の色 : 無色透明
CHECK! ⇒⇒ 佐賀県 嬉野温泉 【たびノート】
日本の名湯嬉野
(バスクリン)
有効成分 : 炭酸水素Na、乾燥硫酸ナトリウム、沈降炭酸Ca、塩化Na、塩化K
入浴剤の色 : 黄金色のお湯 (透明タイプ)
美作湯原温泉
泉質 : 低張性アルカリ高温泉(新分類法ではアルカリ性単純温泉)
温泉の色 : 無色透明
CHECK! ⇒⇒ 岡山県 美作湯原温泉 【たびノート】
日本の名湯美作湯原
(バスクリン)
有効成分 : 炭酸水素Na、炭酸Na、乾燥硫酸ナトリウム、塩化Na、
塩化K、沈降炭酸Ca 入浴剤の色 : 緑色のお湯 (透明タイプ)
黒川温泉
泉質 : 硫黄泉
温泉の色 : 時間によって乳白色、水色、コバルトブルー、グリーン、透明と
色が変わる硫黄泉!
自然現象で変わるため、いつ色が変わるかは分かりません。
CHECK! ⇒⇒ 熊本県 黒川温泉 【たびノート】
日本の名湯黒川
(バスクリン)
有効成分 : 乾燥硫酸ナトリウム、炭酸水素Na、塩化K、沈降炭酸Ca
入浴剤の色 : 緑色のお湯 (にごりタイプ) こうしてみると、本物の温泉はほぼ無色透明で、にごり湯ではないんですが・・・
入浴剤に色や香りをつける理由
これはバスクリンのQ&Aにありました。 引用
色彩学の見地から見ますと、色と温度感は感覚的感情と関係しており、赤が最も暖かく感じ、反対に青が最も冷たく、緑や紫は中間に位置するといわれています。また、赤やオレンジなどの暖色は「興奮を喚起する」効果があり、青や青紫などの寒色は「気持ちを鎮める効果」があるとされています。寒暖の印象が分かれる境界は、緑と紫のところにあるとされています。 香りの効果は一般的に「精神的リラックス効果」「肉体的疲労回復効果」「心身のリフレッシュ効果」などがあるといわれています。また、それぞれの香りにそれぞれの効果があります。 但し、色と香りの効果は個人の嗜好によりかなり左右されます。大切なことは、気に入った色と香りを選択することです
入浴剤の効果
温泉の効果のひとつ「転地効果」とは 「温泉地に行くこと自体がストレス解消効果を生み出す」 というのがあります。
その役目として「転地 効果」の再現のために入浴剤の「色」を大切に考え、 大きな役割を担わせたとありますね。
自宅のお風呂では実際には得られない転地効果、 「好きな温泉に旅行に来た気分」 を味わうために、「色(と香り)」に着目したようです。
テーマとした良泉を厳選し、温泉地をイメージできるように、 実際に開発研究員が現地に赴き調査。
温泉の泉質だけでなく、その土地の風景や気候、特産物、感じた風など、 ありとあらゆる実体験と資料研究を繰り返し、その土地を深く知ることで、 イメージを膨らませ「色」を完成させているということです。
調査した温泉地の温泉成分分析表のイオン比率に基づき、 上位3成分のイオン配合比ができるだけ各温泉と同じになるように 商品設計をしているというんですね。
但し、浴槽や風呂釜に良くない成分は取り除くので温泉と全く同一はなりませんね。
濁り湯タイプの開発には苦労したそうで、 ファンデーションに使われる酸化チタンを水溶性高分子でコーディングすることで、 ようやく完成したといいます。
忠実に各地の温泉を再現するためには、 「お湯のイオン成分」、「湯ざわり」、「温泉地の情緒」 という3つのアプローチで近づけるということです。
製剤担当が取り入れる成分量を決め、 調香担当が温泉地の「雰囲気」を香りで再現する。
そんな風にしてできているんですね。
※厚労省の規定では、200リットルのお湯に100グラム以下でつくらなければならないとあるので、あまり高濃度にすることは出来ないということもあるようです。
でもいろいろ努力しているようです。
嬉野温泉のお湯などは1000ppmを超えているのでこの濃度差を埋めるために 「湯ざわり」に注目。
水溶性高分子や油性成分などの組み合わせで、 低濃度でも湯ざわりを似せることに成功したそうです。
つるつる、すべすべ、キュッキュという湯ざわりは努力の結果。
他にも道後温泉などpHが高くて、浸かるとつるつるしてやわらかいお湯が特徴。
それを入浴剤でやると水道水のカルシウムが白く凝固して浴槽がざらざらになるんだそうです。
それをアルカリが高くても出ないような方法を苦労して見つけたとあります。
香りの担当者は温泉地の匂いや情緒を香りで表現するんだけど 温泉のお湯の香りを再現するわけではないそうです。
現地で見聞きしたものを頭で想像しながら雰囲気を出しているようです。
「科学的なデータから温泉の成分をできるだけ再現し、 温泉地の雰囲気や情緒を感覚で加え香りにする」作業なんですね。 (yutty jp)
入浴剤の色やにごり湯は? さいごに
入浴剤ひとつとっても、なにかを開発するって大変なんですね~。
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