台風情報がTVから流れてきます。
土用波に注意、海水浴では離岸流に警戒してください・・・
この当たり前に使われている気象用語、なんとなくはわかるけど、
どういう意味っていうことの方が多いんですね。
あなたはしっかりわかって聞いていますか?
土用波とは?
Wikipediaでは、
土用波(どようなみ)とは、晩夏にあたる「夏の土用」の時期に、発生する大波のこと。
とあります。
波浪(風浪とうねり)
水面に起こる波の総称をいいます。
無風で波の無い状態の時は海面はほぼ平坦で凪(なぎ)と呼ばれます。
「波」は、風によって起こります。
風が海面に当たると、風と海水の摩擦で海面が波立ちます。
波浪には風浪(ふうろう)とうねりの2種類があります。
風の吹いている海上に、風によって直接起こる波を「風浪」あるいは風波(ふうは、かざなみ)といいます。
風が強くて、同じ風向きの距離が長いと、波は発達します。
この発達した波が徐々に弱まって、周期を長くしながら
遠く離れたところまで届くのが「うねり」です。
つまりうねりは、その場所の風に直接関係のない波が、
他の海域で起こった風により伝わってきたものなんですね。
土用波もこのうねりの一つです。
暴風域では風浪が起りますが、風がやんだあとも波長の長い波が残って、
うねりとなって遠くまで伝播されます。
うねりの進行速度は台風などの暴風よりも速いんです。
南方に台風が発生すると日本近海はまだ晴れて風もないのに海岸に大きな波が打ち寄せることがあり、台風の前ぶれとなります。
土用波というのは、台風によるうねりが夏の土用の頃に太平洋側の海岸に大波が打寄せてくることから名づけられたものです。
土用波は、その場所では風が弱くても、高い波が打ち寄せます。
この周期の長い波は、沖では高く見えませんが、砂浜や防波堤では急に立ち上がり砕けた波になります。
波浪警報とか波浪注意報というのを聞いたことありますよね?
これは気象庁が風浪やうねりによって災害が引き起こされると予測される場合に発表されるものです。
天気予報の波予報で「うねりを伴う」という表現がでてきたら注意が必要です。
※大潮・・・潮の干満{かんまん―潮のみちひき。)の差が大きい状態
離岸流とは
離岸流に流されたらどうする?
・まず、あわてず落ち着く(パニックにならない)こと。
・可能なら、まわりの人に流されていることを知らせる。
・岸に向かって泳がないで岸と平行に泳ぐ。
海岸と平行に少し移動すると逃れられる
・沖に向かう流れを感じなくなったら、岸に向かって泳ぐ。
・泳ぎに自信のない人は、無理に泳ごうとせず浮くことに専念する。
離岸流は、一旦発生した後、1ケ月近く同じ場所で発生し続けることもあります。
その一方で発生から2時間後には位置を変えることもあるという気まぐれな性質なんですね。
砂浜の整地や入れ替えで流れや発生状況が変わることもあります。
海に入る時は、気が付かないうちに沖へ流されて慌てることがないよう、
周囲を観察するなど注意しながら遊びましょうね。
離岸流の特性を知って、楽しい海水浴にするためにもいろんな約束ごとも守って泳がないとだね。
突堤や構造物の近くでは泳がない。
砂浜が削られている場所付近では泳がない。
とかだにゃ。
土用波とは? さいごに
ちょっとだけおまけ?
今日の予報を聞いていた出てきたことば。
高波⇒高く大きな波。波浪注意報・警報の対象になる程度の高い波
高潮⇒台風や低気圧により海水面が異常に上昇する現象。
大潮⇒朔(新月)及び望(満月)の頃、満潮と干潮の潮位の差が大きくなった状態。
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