お正月には、日ごろお世話になっている方のところへ
新年の挨拶に伺う方もいると思います。
その際のマナーは?
これもわかっているようで知らないことがありそうです。
他にも、年始回りはどこの範囲までするものか、しなければいけないものなのか。
年賀状はお年賀の代わりではないのか?
また、お年賀をいただいた場合お返しは必要なのか?
などマナー以外でもわからないことがあります。
・・・お年賀のマナーとそのほかの疑問についてまとめてみました。
御年賀のマナー
御年賀に伺う期間
正式には正月三が日の間というのが礼儀ですが、三が日の間に都合がつかない場合であっても松の内までの間に訪問するのが習わしとなっています。
ただし元旦は避ける方がよいといわれています。
元旦は家族で新年を祝う方や、初詣にでかけられるという場合も多いので、1月2日に訪問という場合が多いようです。
相手の予定もあると思いますので、伺う前に都合をきいておきましょう。
また、松の内を過ぎてしまった場合は、御年賀の品は、表書きを「寒中見舞い」として持参します。
のし紙
のしは、紅白(赤と金色の5本7本)花結び(蝶結び)に熨斗がついたデザインのものを使います。
表書きは濃い色の墨で「御年賀」「御年始」が一般的です。
「賀正」と入れるところもあります。
名前は水引中央結び目の下にフルネームで書きます。
お年賀は年始挨拶の際に直接持参する手土産であることから、訪問する都合が付かない場合でもデパートなどから直送したり宅配便を利用して贈ることはタブーとされています。
どうしても贈る場合は、一度手元に届いてから改めて自宅から贈るようにします。
御年賀の品物の金額は?
贈るものの値段は、それぞれの日頃のお付き合いの度合いなどで差をつけるのが一般的なようですね。
相場は1,000円~5,000円くらいが多いようです。
一般的には新年会などに招待された場合は、その場で食べられるものやお酒などが選ばれるようです。
ただし、相手によりますので、相手のことを考えて喜ばれるものを贈りましょう。
御年賀のお返しは必要?
本来は日頃お世話になっている方に贈られるものということから、特にお返しは必要ないと考えられます。
おせちなどでおもてなしをすればお礼の気持ちも伝わるかと思います。
受ける側がわざわざ訪問してもらったことへの手土産を返礼として用意した場合、表書きは「松の葉」「御礼」などとします。
寒中見舞いの場合も同様です。
年賀状と御年賀の挨拶
年賀状は、元旦に挨拶に行けないから、葉書で出すというもの。
遠方の方なども年賀状でご挨拶しますよね。
新年の挨拶回りは、一般に年始回りのかたちで行われていますが、回礼を書信に代えたものが年賀状ということなので、元旦に会う予定のある方には出す必要はないということです。
が、出してはいけないということではないので(^^;
どちらもしたいという場合はOKなんですね。
御年賀は誰に何時まで贈る?
これは、人それぞれで、特別なお付き合いのある方々に限定されることになります。
日頃のお付き合いでお世話になっている方々(両親や親戚など身近な人、仕事関係では取引先や上司)というのが一般的です。
いつまでというのも、それぞれのお付き合いの仕方で異なると思います。
御年賀のマナーまとめ
マナーもそれ以外のことも、基本、失礼にならないこと、相手を思いやることで、多少マナーどおりではないという場合もあるかもしれません。
いづれにしてもガチガチに守らなくちゃと考えて形だけにならないように、感謝の気持ちを表す新年のご挨拶ということで、お年始回りをしてみるといいのではないでしょうか。