秋になると早々にお歳暮のことが気になりますね。
この先、クリスマスとか年末年始のこととか、他にもいろいろあって忙しい中、毎年悩むのがお歳暮。
お歳暮が年中行事のようになっている中、今更のように本来の意味や正しい時期、贈り方、お礼のしかたなどが疑問符になってきます
お歳暮はなんのためにするもの?
お歳暮のルーツは中国の道教の行事に由来しているといわれています。
中国では、季節ごと神様にお供え物を贈っていました。
日本では、新年に神様へお供えする物を、年の暮れに本家などに持っていく行事がありました。
それが中国の行事と結びついたのが「お歳暮」の起源といわれています。
お正月に先祖の霊を迎え御魂祭りの御供え物や贈り物をした日本古来の習わしが、日本独特の「お歳暮」という慣習の起源とされています。
嫁いだり、分家した人が親元へお正月になると集まり御供え物を持ち寄ったのが始まりのようです。
日本でお歳暮の歴史がはじまったのは室町時代とも言われています。
その後江戸時代には一般的な風習として全国に広まり、明治の頃には現在のようなお歳暮の形になりました。
元来、お歳暮に使う品は年越しに必要な御供え物を贈ること。
塩鮭、塩ぶり、数の子、するめ、もちなど食料品を送る風習でした。
あれは、お歳暮でいただいたものを多すぎるのでと分けてくださったんですね(^^)
現代ではそういうことにはこだわらず、さまざまな品物が贈られています。
日ごろお世話になっている方々への年末のあいさつになり、贈答儀礼に変わりつつあります
と、いうことで・・現在の日本のお歳暮というのは、日ごろの感謝の気持ちを形であらわした年末のご挨拶という意味になりますね。
お歳暮を贈る時期は
お歳暮を贈る時期にルールはあるのでしょうか?
昔は、季節のあいさつなので、正式には「事始めの日」という新年の準備を始める12月13日から20日までに贈られたそうです。
現在では11月末頃から贈られる方も多いようです。
毎年お歳暮を贈っていると、11月にはお店からギフトのご案内とかがきますよね。
そのお店によって早割とか、いつまでなら送料無料とか・・・いろいろあるようで、早めに出す方も増えているようです。
ただ、日にち指定はできるので、11月に購入しても、発送は12月〇〇頃と、指定はできます。
相手の都合を考えて贈りましょう。
地域によって若干異なるようです。
関東では12月初旬から12月31日
関西では12月13日から12月31日
までとされています。
どちらにしても、暮れの忙しい時期に届いても迷惑になることもあるので、できれば20日くらいまでが無難と思います。
贈る品物が、お正月用の生鮮食料品などの場合は反対に遅めの方が親切ということもあります。
贈るタイミングをはずさないよう考えてみましょう
お歳暮のお礼やお返しは必要?
まず、・・・結論から言えば
となります。
身内やごく親しい人以外には電話での御礼は失礼にあたる場合があります。
いろいろな状況がありますよね?
相手によって、あるいは先にお歳暮をいただいた、また、お歳暮を贈ったらお歳暮で返された・・・・
どんな状況でも「とにかく、頂いたら感謝の気持ちを表す⇒お礼状」だと思います。
ケースによる対応はそれぞれ考えればよいとおもいますが、基本「お歳暮は日頃の感謝の気持ちを形にしたもの」なので、贈るか、贈らないか、お礼やお返しというのも、その相手によって変わると思います。
でも共通するのは、いただいたなら「すぐにお礼状を書く」だと思います。
お礼状を書くとき「結構なお品をありがとう・・・」という定型句のようなお礼が当たり前のように考えられていますが、いただいた品物については、「結構なお品」と書くより、具体的に「○○をありがとうございます。
おいしくいただきました。」などと書くほうが気持ちが伝わると思います。
いろいろなケース
・お歳暮を贈ったらお返しに相手からお歳暮が届いた場合。
この場合も、お礼を書きましょう。「気遣いいただき、返って申し訳ございませんでした。」と書き添えるのはどうでしょう。
・お歳暮のお返しにお歳暮を贈るのは?
本来、感謝の気持ちを形にしただけなのでお礼にお礼(お返し)と贈り合うものではないと思います。
が、お歳暮の贈りあいは変ではありません。
お返しにというより、こちらからも贈りたいかどうかではないでしょうか?
お返しに贈りたいと考えるなら、先ずはお礼を言った後で、お歳暮として送ったらよいと思います。
・喪中の相手にお歳暮は?
お歳暮の場合でも四十九日を過ぎていなければ遠慮した方がいいです。
・仕事上でお世話してる相手から頂いた場合、こちらかは贈らないのは気が引ける
お歳暮はお世話になった方への感謝をあらわす贈り物なので、基本的にお返しは必要ありません。
その場合はお礼状を必ず出すようにしましょう。
・お歳暮を贈った相手からお歳暮が届いたが、お礼の連絡がない。お礼状は必要ない?
通常は、お礼状を出すだけでよいのですが、人によって解釈の違いがありす。
いただいたお礼代わりに送る方もいます。
先方はそういう考えだったかもしれません。
相手からのお礼の連絡がなくても、いただいたものに対する、気持ちにそった行動をしましょう。ハガキでいいので相手がどう、ではなくお礼状を書きましょう。
お歳暮は何のため? さいごに
お歳暮は「この1年お世話になりました、ありがとう」と言葉で伝える代わりに
お世話になっている方へのお礼と言う意味で形にして贈るというものです。
お祝いではないので一般的にお返しは必要ありません。
ただ、必ず「お礼状」を出しましょう。
根本のところでは、あなたがどうしたいか?で他のことの対応は変わります。
自分なりに、誰になんで贈るのかなど きちんと考え意識して贈りたいものです。
☆☆ 年末にすることやお正月に関する記事を集めました。
参考にしていただければと思います。