日本では、江戸時代から冬至(12月21日~22日頃)になると柚子湯にはいる習慣がありますね。
そのまま柚子を数個お風呂にいれたり、輪切りにしたものをいれたりしてお風呂を楽しみます。
本格的な寒さがやってくる前に、柚子湯であったまります。
昔からの習わしにはどんな意味があるのでしょう。
また、柚子湯の入り方、気をつけることなどをまとめてみました。
柚子湯とは?柚子湯に入る意味は
冬至は、一年で一番昼の時間が短い日で、一年でもっとも太陽の力が弱まる日です。
以後は太陽の力が強くなることから「一陽来復」と云い、この日を境に運が上向くとも云われています。
柚子湯は、もともとは運を呼びこむ前の厄払い、そのための禊(みそぎ)だと考えられていたようです。
身体を清めるということですね。
そして冬が旬の柚子は香りも強く、邪気がおこらないという考えがありました。
ゆず湯は身を清めるにはもってこいなんですね
また、柚子は実るまでに長い年月がかかるので、長年の苦労が実りますようにとの願いも込められています。
冬に至ると書く冬至(とうじ)は文字通り、この日を過ぎると本格的な寒さがやってきます。
「柚子湯に入ると風邪をひかない」と云われていました。
江戸時代の寒さ対策といえますね(^^)
また、柚子(ゆず)=「融通」がきく、冬至=「湯治」という語呂合せから柚子湯に入るとも思われています。
冬至の日に柚子湯を用意する銭湯もあるようです。
さて、柚子湯に入る冬至はいつかというと・・・
冬至は二十四節気(にじゅうしせっき)の1つで、毎年12月22日前後になります。
柚子湯の効果
江戸時代頃より冬至に柚子を浮かべた湯舟に入る習慣の効果にはどんなものがあるのでしょう。
柚子湯には血行を促進して冷え性を緩和したり、体を温めて風邪を予防したり、さらには、柚子の果皮に含まれるクエン酸やビタミンCによる美肌効果があります。
さらに、芳香によるリラックス効果もあるので、元気になって癒されるという効果もあります。
ゆず湯に入ると血液の流れが良くなり身体がポカポカ温まり、ゆずの香りで心もリラックスします。
現代科学において、血液の流れを良くする血行促進効果があり、風邪の予防だけではなく、冷え性や神経痛、腰痛などを和らげる効果があるとされています。
柚子湯の入り方と気をつけること
柚子湯の作り方入り方
ゆず湯の作り方は簡単で、浴槽にためたお湯に、好みの数の「ゆず」を浮かべるだけです。
・丸ごと入れるのがスタンダードですが、1~2個のゆずを浮かべてもあまり香りはしません。
リラックス効果に香りをという場合は、数を増やすか柚子に切り込みを入ることで香りが立ちます。
・柚子を1個だけ絞ってその絞り汁を直接お湯にいれ(いれすぎに注意)あと2~3個を浮かべるというのもあります。
直接果汁を入れることで香りも立ち、湯船に浮かんだ柚子を見てリラックスできますね。
果汁を入れ過ぎると、お肌がピリピリしてしまうことがあるので気をつけて下さい。
・丸ごとではなく、輪切りにした柚子を浮かべる方法があります。
これは、香りも効き目もよいのですが、柚子を切ったものを浮かべていると、種や果肉などが出てくることがあります。
お掃除も面倒になりますし、追い炊きは故障につながります。
この場合、私は不織布を使います。(^o^)
スーパーなどで「お茶パック」として、売っている小袋です。
探すと少し大きめのものもあります。
これに輪切りにしたゆずをいれ、口を折って湯船にいれます。
香りもするし、溶け出す柚子で効果もあります。
ついでに散らばらないのでお掃除も簡単!
不織布については他の使い方もあります。
⇒ 不織布を日常の中で便利に使う楽々アイデア お肌もツルツルに
柚子湯で気をつけること
・朝風呂や昼風呂では柚子湯に入らない
柑橘(かんきつ)類のゆずには、紫外線で日焼けしやすくなる成分が含まれています。
日中ゆず湯に入ってから外出すると、日焼けをして、シミやしわの原因になることも・・。
私の好きな朝風呂には、柚子を入れてはダメ!ということですね
柚子湯にはいるのは、就寝の1~2時間前がいいですね。
柚子湯のリラックス効果も加わり快適に眠ることが出来そうです。
・食後・飲酒後は柚子湯に入らない
食後は、消化のために血流が胃に集まっています。
それが食後すぐ入浴するとその血流は全身に広がり、胃腸の働きが弱まってしまいます。
消化不良を起こすこともありますので、食後は30分~1時間くらいあけてから入浴しましょう。
飲酒後の入浴は、心臓への負担が大きくなるので柚子湯でなくとも入浴は止めましょう。
入浴前にはコップ1杯ほどの水分を補給してからがお薦めです
・肌が弱い人は個数を減らして
柚子の効果で香りのリラックス効果があります。
そのため、直接しぼり汁をいれたり、数量を増やしたりすると、その分、お肌への刺激も強くなります。
人によっては、皮膚トラブルを起こす場合もあります。
お肌が弱い方は、ゆずの個数を少なくするなど、自分にあうように加減しましょう。
またお肌がデリケートな赤ちゃんは、ゆず湯の入浴は控えた方が良いようです。
・長時間の入浴はさける
ゆず湯には血行促進の効能があり、とても身体が温まりますが、なにごとも過ぎたるは・・です。
特に子どもは体温が高く体温調節がうまく出来ないために、長時間の入浴は熱中症を起こす危険もあります。
のぼせないように、適度に温まるように調整してはいってくださいね。
柚子湯 さいごに
柚子湯についてをまとめてみましたが、単に昔からの習慣というのではなく、効果などもわかって入るとまた、気分も違いますね。
冬の寒い日、あなたもご一緒に柚子湯でほっこりしませんか(^^)
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