入学とか入園の時期になるとお祝いをいただいた、お祝いしたいといったことの悩みを多くききます。
入学祝いのようなものは、一般的には身内だけでするようですが、一応マナーもあります。
そこにあてはまらない場合は悩んでしまいますよね。
お祝いしない方がよいのか、
またお祝いをいただいたけどお返しはどうするのか・・・と。
お友達同士の場合はどうしたらよいかまとめてみました。
入学祝のお返しのマナーなど
一般的な場合についてのマナーとしては、原則お返しは不要と言われています。
入学祝は子供が安心して学校生活をおくるための援助というような気持で贈られるものです。
これは、子供にいただくものなのでお祝いのお返しは要らないということですね。
そうはいっても、もらったらお返しをする、という習慣が当たり前のようになっている日本では、親としてはなにもしないと気になりますね。(^^;
基本、身内(おじいちゃんおばあちゃんなど)からでは、感謝の気持ちを伝えればいいのですが、親戚や知人など、または仕事関係からいただくこともあります。
その場合は内祝という形でお返しをします。
内祝は本来お返しではなく、「御祝い事の喜びを分けて一緒に喜んでもらいたい」という意味があります。
このことから、祝ってくださった方へお返しをかねて「入学内祝い」を用意することもあるようです。
地域で違いもあります。
どうしてもお返しをしたい、あるいはお付き合いの関係上でしないわけにはいかない?という場合も内祝をします。
まずは感謝ですね(^^)
お礼を伝える
それよりも、いただいた場合はできるだけ早くお礼を伝えることです。
●電話で : 子供から直接「ありがとう」と電話をする
●お礼状 : 子供自身にかかせましょう。
読みにくい字であってもほほえましいものです。
その場合素直な気持ちで本人が書くだけでOK。
カードでもよいと思います。
●品物でお返しをしたいという場合は「内祝」の熨斗に下段に子供の名前を書きます。
熨斗は蝶結びの紅白の水引を使います。
食品やタオルなど日用品の消耗品というのが一般的なようです。
●なにより子供本人が喜んでいることを伝えるのが大事です。
時期
●時期は入学祝いなら、入学式が済んでから贈ります
『無事、入学式を迎えました』という報告ということですね。
親族などのお礼の場合は入学式に撮った写真などを添えてお礼状出すと喜ばれると思います。
相場
相場もいくらくらいとかありますが1/3~半返しくらいで用意します。
ただし、金額的に親戚などから高額のお祝いをいただいたりした場合は半額といっても品物選びに困ることもあります。
そんな時はお礼の品物に1/3~半額くらいの商品券などを添えるというのもあります。
友達からの入学祝のお返し
一般的な場合同様お返しは不要です。
とはいっても・・・と、なりますよね。
ほとんどの場合気持ちです!ということで少額のお祝いが多いと思いますので、これに対して相場をあてはめても・・となります。
お祝いの相場としては3,000~5,000くらいですが、人によっては1,000くらいのものをいただいたりすることもありますから、杓子定規に考えてもしかたありません。
ここは、あなたとお友達のお付き合いの深さや相手の方の性格?
などから判断するのがベストと思います。
お返しするとかえって気を使ってしまう方もいます。
逆に、なにもお返しがないと不満に思い悶々とされる方もいるようです(^^;
本来、お返しはしないもの というのがルールとしてあるわけではないので、マナー的には相手の気持ちに添うのがよいのではないでしょうか?
友達からの入学祝のお返しの提案
●お返しをした方がよいと思う相手の方には、日用品で消耗品の内祝をお返しします。
この場合はいただいた金額に対していくらというより、一律でなにか用意されるのがいいかと思います。
御祝いが500円くらいのものでも5,000円のものでも一律ということです。
そこで、相手の反応で、どういう方なのかというのもわかるかもしれません。
よく使われるのはタオルセット・洗剤・菓子・珈琲紅茶などです。
これに「入学内祝」として熨斗をつけたものを「〇〇のためにお祝いありがとうございます」とお礼と共にお返しします。
●お返し不要の親しい方には、訪問する時に一緒に食べられるようなケーキやお菓子などをさりげなく手土産として持参して、(※いつも持参している場合は少し高級なものにするといいかもです)
「これ、〇〇から、すごく喜んでたよ。ありがとう!」と本人に書いてもらったカードに写真(いただいたものを使っているところとかだとなおいいですね)などを添えて渡してみましょう。
喜んでくれたんだというのが伝われば、お祝いをくれた友達も嬉しいと思います。
これくらいなら相手も気を使わずに済みますね。
また、お祝いをいただいた方にも子供がいれば、その子の入学のお祝いに同じ程度でお祝いをすればよいと思います。
●お祝いでもお祝いのお返しでも、相手に兄弟姉妹がいる場合、一人にすると他の子にもしなければいけなくなるからお祝いもお返しもなし、とする方もいます。
それも一つの方法ですが、今考えているのは目の前の一人の子供に対してです。
他の兄弟たちのことまで考えて計算してお祝いうんぬんではないのではないでしょうか?
御祝い事などは、一回ごとに完結と思った方が良いと思います。
その時々の経済状況や関係もあります。
長男(長女)の時はお祝いくれたのに、次の子にはくれなかったと考える方もいるようですが、同じようにしてもらえると期待することが間違いだと思います。
入学祝のお返しさいごに
お祝いもお返しも、その時々で誰に、なんのために、ということを考えて判断するのが本来のマナーのような気がします。
自分の考えをおしつけても、気持ちの押し売りをしてもしょうがないです。
相手にとっても自分との関係にとっても、これがベストと思う方法で対処してはいかがでしょう。