初節句というと男の子は生まれた年の、5月5日の端午の節句にお祝いをします。
一般的には親族でお祝いをしますが、初節句ということで、親族以外の方からもお祝いをいただくこともありますよね。
そんな時はお返しは?とこれまた悩みが増えます。
何かを頂いたらお返しをするものだと思っている方はおおいようです。
お返しについてまとめてみました。
初節句のお祝いのお返しは
通常初節句のお祝いのお返しは必要ありません。
と、いってもお祝いをもらってそのままというのは気になりますよね。
初節句の場合は、親族で祝うというのが一般的で、夫婦両家の実家からお祝いをいただいたり、親しい親戚の方からお祝いをいただいたりというのが多いでしょうか。
その場合のお返しは、お祝いの時に食事会などするのであれば、お祝いしてくださった方々をお招きすることでお返しとなります。
ごくごく親しい身内で、人数が少ない場合は、自宅でホームパーティ形式などがいいかもしれません。
家は狭くて・・・と、いう場合や、人数的に多い場合は、会食のできるお店などを探して、そちらでお祝いの席をもうけるというのもあります。
ただ、食事会でも、遠方にお住まいだったり、都合があわなくて、お越しいただくのが難しい場合などは、いただいたご祝儀の3分の1から半額程度の品物を贈りましょう。
お返しでお贈りする品物には特に決まりはありません。
一般的には、「お菓子」や「タオル」など実用品や「商品券」「ギフトカタログ」などが選ばれるようです。
その場合は初節句の月の内にお返しをするのが一般的なマナーになります。
お返しの表書き
品物でお返しをする場合は、熨斗をつけます。
紅白5本の蝶結びの熨斗を用意し、表書きには「内祝い」または「初節句内祝」と記します。
お子さんが頂いたご祝儀のお返しになるので、お子さんの名前も忘れずに書きましょう。
熨斗(のし)と水引きの種類 知らないと恥をかく!使い方のマナー
祖父母へのお返し
ご夫婦のご両親・・・おこさんにとっては、おじいちゃんおばあちゃんですね。
可愛い孫の初節句ですから、かなり奮発したお祝いをいただいたり、或いは、こいのぼりや五月人形といったお飾りを買っていただいたりするかもしれませんね。
金額でいったら、かなり高額になる場合もありますが・・。
前述したようなお祝いのお返しはかえって失礼になることもあります。
当人たちはお返しを期待して、お祝いをくださったわけではないですよね。
(例外もないとはいいきれませんが)
かわいい孫になにかしてあげたい、そんな気持ちでお祝いをくださる場合がほとんどでしょう。
感謝の気持ちを込めて食事会にご招待しましょう。
孫の健やかな成長がなによりのお返しです。
遠方で来られない時には、いただいたのがお飾りなら、お祝いの品の前でお子さんの写真を撮って、(ご祝儀の場合も、こんな立派なお飾りを買いましたという報告にもなるので)お子さんの元気な姿が写った写真がなによりのお返しになると思います。
金額にこだわらず、ちょっとした品物に内祝いの熨斗をつけて、お子さんの写真と一緒に感謝のメッセージを添えたものが喜ばれるのではないでしょうか。
また、食事会には来られないけど、割と近くにご実家がある場合は、お祝いの膳を詰めたお重などを持って、訪問されてはいかがでしょう。
お子さんの顔をみられるのがなによりのお返しになりますね。
(お住まいが狭くて食事会はできないけど、外で会食はちょっと・・なんていう場合もこちらから尋ねるというのはいいかもしれません)
内祝いとは
お返しの熨斗に書く「内祝い」というのは、本来お返しの意味ではありません。
現在の「内祝い」は、お祝いをいただいた人に、そのお返しとして、品を贈るというのが一般的になっていますが、本来の意味は、お祝いごとのあった家が、その幸せをご近所や親戚など親しいひとたちと分かち合うために贈るものです。
おめでたいことがあった家が、報告とあいさつを兼ねて、贈り物をしていたわけです。
初節句の場合は「家に子供が生まれました!この幸せをあなたにも」みたいな・・・
なので、「内祝い」はお祝いをもらわなかった人にも贈ることがあります。
身内以外からのお祝い
初節句の場合はほとんど身内だけのことが多いのですが、仕事先の方や上司などからお祝いをいただくこともあるかもしれません。
また、親しい友人からという場合も。
お食事会は、そこまでしてしまうと大人数になったり、帰ってお祝いを下さった方が気を使ってしまうこともあります。
ここは、通常のお返しと同様いただいたお祝いの3分の1~半額程度の品物で内祝のお返しをしましょう。
もし、金額が多い場合などは、菓子やタオルに添えて「商品券」「ギフト券」などでお返しされたらよいと思います。
どの場合でもお祝いしてくれたことへの感謝を込めて「メッセージカード」にひとこと書かれるとよいですよね。
初節句のお祝い さいごに
ここでは男の子の初節句のお返しについてまとめましたが、他のお節句や御祝い事でもほぼマナーとかやり方は一緒です。
どんな場合でも「もらったからお返ししなくちゃ」ではなく、お祝いしてくれたことへの感謝の気持ちを忘れずにお返しもかんがえたいですね。
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