当たり前のように夏が付かづくと「土用丑の日だ!今年はいつ?
うなぎ食べなくちゃ!」と・・・
「土用丑の日には鰻を食べる」というのが毎年決まりのようになっていて、いわゆる夏の風物詩のひとつのような。
でも、ほんとのところ、自分のやっている習慣って知らないことが多いんですね。
土用丑の日ってなに?と考えると・・??ばかり。
はてうなぎを食べる意味とか由来とかはどうなんだろ?
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土用丑の日って何?どういう意味?
波空
土用丑の日って毎年違う日だよね?
猫にゃん
そうだっけ?うなぎを食べる日だよね^^おいらは毎日でもいいにゃん
波空
うん、ここら辺もやっぱり二十四節気なんかが関係しているみたいだね
猫にゃん
節分の恵方巻きみたいな?
波空
そうそう、調べたら土用というのは各季節にあるみたいだし、丑の日っていうのは干支が関係あるみたい。
猫にゃん
どようって土曜日とはちがうのか?そか、字がちがうにゃ。
波空
土用っていうのは、各季節(春夏秋冬)の最後の18~19日間が「土用」で、年に4回ある「期間」のことなんだよね。
猫にゃん
年に4回もうなぎの日があるのか^^それはいいことだにゃん
波空
「二十四節季」の立春、立夏、立秋、立冬の前のそれぞれ18日間のことなのね。年に4回あるけど、一般的には土用というと夏の土用をさすことが多いんです。各土用の最初の日が土用の入りで、最後の日が節分ですね(節分は各季節の始まりの日の前日のことをいいます)
猫にゃん
ほう。
波空
で、丑なんだけど、これは十二支の丑のことね。
猫にゃん
十二支って毎年なんかの干支になって、今年はなにどし?っていうやつのこと?
波空
そうだけど、十二支はもともと易学なので、時間や季節や方位等も表すのね。旧暦では毎日の日付にこの十二支(と十干)が振ってあって、曜日のように、12日で一周して毎日何かしらの十二支の日になるんですね。
なので一般的に言われる夏の「土用丑の日」とは「立秋前18日間で、暦の十二支が丑である日」ということになるんだよね。
なので一般的に言われる夏の「土用丑の日」とは「立秋前18日間で、暦の十二支が丑である日」ということになるんだよね。
猫にゃん
ふむ、だから毎年同じ日ではないのだにゃ・・・
波空
カレンダーで見ると2018年を例にすると、こんな感じね。
猫にゃん
あれ、2018年は2回あるにゃん^o^
※二十四節気についてはこちらを参照してください
※十干のことについてはこちらから
「二の丑」と「寒の土用の丑の日」
波空
干支は12日周期だよね、でも土用の期間は約18日だから、年によっては「土用の丑の日」が2回という場合もあるのね。この場合の2回目の土用の丑の日を「二の丑」というんですね。
猫にゃん
ほぉ、それはいいにゃあ^^2回も食べられるにゃん!
波空
あとね、「二の丑」と同じく最近見かけるようになった「寒の土用の丑の日」というのがあるのね。これは立春直前の土用(冬土用)の期間中の「丑の日」のことなんです。
波空
土用丑の日にはウナギを食べますが、夏より冬の方が脂が乗っていて美味しかったりするんですね。なので、今後は「寒の土用の丑の日」も注目されるかもですね。
猫にゃん
鰻はおいしいから、別に文句があるわけじゅないんだけど・・土用丑の日=うなぎって、なんでなのかにゃ?
土用の丑の日にうなぎを食べるわけ
波空
これが、土用丑の日より以前の話になるのだけど・・・鰻は日本では縄文時代から食べられていたという説があるんですね。
猫にゃん
そんな大昔からなのか
波空
うん、縄文時代の貝塚からうなぎの骨が出土していたらしいんですね。
で、奈良時代に大伴家持が吉田連老に贈った歌が万葉集にあって、その中に夏痩せを笑い、むなぎ(うなぎ)を食べなされ・・というのがあったそうです。これが初めて文献に登場したものですね。
で、奈良時代に大伴家持が吉田連老に贈った歌が万葉集にあって、その中に夏痩せを笑い、むなぎ(うなぎ)を食べなされ・・というのがあったそうです。これが初めて文献に登場したものですね。
猫にゃん
へぇ、昔はむなぎと言っていたのかぁ・・その頃から夏痩せということは夏バテに通じるのかにゃ?うなぎが効果があるとわかっていたのかにゃ。
波空
大和時代から「滋養の付く魚」として夏に食べられていたそうなのね。
春から秋にかけて脂が乗って旬を迎える魚で、長物が滋養に良いと言われていたんですね。(鰻の旬は秋)なのでタチウオや地方によってはウツボなども滋養の付く魚として食されるそうですね。
春から秋にかけて脂が乗って旬を迎える魚で、長物が滋養に良いと言われていたんですね。(鰻の旬は秋)なのでタチウオや地方によってはウツボなども滋養の付く魚として食されるそうですね。
猫にゃん
おいらはどの魚でもいけるよ!
波空
肉食がはばかられた江戸期の夏には、利根川などで大量に取れた鰻は数少ない「簡単に手に入る精力剤」だったんですね。なので、日本の暑い時期を乗り切るために栄養価の高いウナギを食べる習慣は昔からあって、土用丑の日に限らずうなぎは人気者だったのね。
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土用の丑の日のうなぎの由来
波空
その鰻が土用丑の日に食べるもの!となったのは諸説あるけど一般的な説としては「平賀源内説」というのがあります。
猫にゃん
平賀源内説とは?
波空
平賀源内という人が、商売がうまくいってない知り合いの鰻屋の手助けに、「本日丑の日」と書いて店先に貼り紙をしたことで、その鰻屋は大繁盛したという話。その後他の鰻屋もそれをまねて、土用丑の日にはうなぎを食べる風習が定着したといわれているのね。
猫にゃん
へえ、その平賀さんて、今でいうコピーライターなのかな(笑)
波空
だね、キャッチコピーがうまく効いた例だよね。まぁ、そこら辺のことはよくわからないけど、「丑の日に「う」の字がつく物を食べると夏負けしない」っていう風習があったみたいで、鰻も「う」がつくけど、他にも梅干し、うどん、うさぎなどなども食べる習慣があったみたいね。
うなぎの効果
波空
鰻にはビタミンA・B群が豊富に含まれているので、夏バテ、食欲減退防止の効果が期待できるとされていますから。ただし、現在は栄養価の高い食品で溢れているので、あらためて鰻を食べるというのはあてはまらないかも。
鰻の旬は冬眠に備えて身に養分を貯える晩秋から初冬にかけての時期なので、夏のものは味がおちるとされているし。
鰻の旬は冬眠に備えて身に養分を貯える晩秋から初冬にかけての時期なので、夏のものは味がおちるとされているし。
猫にゃん
いんや、いつ食べても鰻は美味しいぞ!!
波空
^^;まぁ、夏は食欲が落ち、どうしてもさっぱりした食べ物に傾きがちなので、疲労回復に効くビタミン類やエネルギー源となる脂質をたっぷり含むうなぎは、夏バテ防止にはぴったりかもですね
猫にゃん
土用丑の日にしか食べちゃいけない気がしてたけど(^^; これからは気にしないでいっぱい食べようにゃ!!
波空
鰻屋さんに貢献するのね(笑)
猫にゃん
早速食べに行こうにゃ!波空のおごりで!
波空
そうはいかない
土用丑の日おわりに
最近では、鰻の養殖業者などが中心になって、夏以外の土用の丑の日にも鰻を食べる習慣を普及させようという動きがあるようですね。
スーパーマーケットやコンビニでもこの動きが見られます。
いつの時代も、どんなイベントでも・・商人は逞しい!
食べよう、というのはいいけれど、値段がね・・・(^^;。