日本では季節ごとに行事が目白押しですが、夏前になるとお中元の時期。
お中元を贈らないという方も増えています。
贈る意味やマナーについては、以前の記事を参照いただければとなりますが、今回は、こんな場合はどうするの?といった、贈って困った場合や、お中元はいらない、やめたい場合などを考えてみました。
目 次
お中元を贈ったとき
お中元を送ったのに応答が何もない
◇取引先など会社の場合
この場合は、考えられることはいくつかあります。
・配送ミスで届いていない。(配送済になっていても実際届いていないというケースもあります)
・担当者が受け取って本人には伝わっていない。
・届いているけどお礼を忘れている
・贈ったものが不適切なものだったり、気に入らないものだったなど
・相手はちゃんと礼状をだしているのに、郵便の配達ミスなどで礼状がきていないだけ。(これ、結構あります)
☆常識としては、とにかく電話なり、礼状なりを返すのがふつうとされていますが、習慣の違いや、お互いの常識が違う場合もあります。
ありがとう、と思いつつお返しはしなくていいと思っている場合もあります。
この場合は、届いたかどうか確認できればいいだけですから、常識云々より、それとなく尋ねるのがいいのではないでしょうか?
・お電話などで話す機会があれば、ついでに
「そういえば、お中元を送ったのですが届きましたよね?」と、さりげなくきくのはどうでしょうか?
届いてますよ、ありがとう。
などの返事があれば、「先日、ちょっと別の方で配送ミスがあったもので、気になったので」
などと言ってみたらよいと思います。
下手にきくと「礼を言えというのか」みたいにとられることもないとは限りませんので(^^;
・聞き方では、話の流れ次第で確認や判断をすることもできます。
「そういえば、お中元はお気に召して頂けましたか?何か他のものの方がよいでしょうか?」
みたいな話をして、届いてるかの判断するというのもあります。
届いているかいないかがはっきりしたら、それによって対処しましょう。
◇両親・義父母、親戚などの場合
仕事関係ではないので、届いたかどうか、もう少し気軽にたずねてもいいですよね。
ただ、義理のご両親の場合は、相互の関係できき方も気をつけた方がよいことがありますね。
・儀礼的になっていて、あまり気楽におつきあいできていないならば、聞き方は届いているかというより、先のことも考えて、
「今回送らせていただいたものはお気に召したでしょうか?お好みのものとかあれば教えてください」みたいな。
・親密なおつきあいができているなら、
「なんか最近配送ミスが多いようなので、ちゃんと届きましたか?」
「あら、ごめんなさい、届いてますよ。お礼してなかったわね」
などと会話が進めばOK。
もし、届いていなければ、配送に即連絡です。
相手を日頃から観察して、ことばを選んで尋ねてみましょう。
お中元は「もういらない」と言われたが
贈らなかったら「常識がない、なんで贈ってこない」と言われたなんていうことがあるようです。
◇お姑さんとのやりとりで
☆建前で言ったのになんで贈ってこないと文句を言われた。
このパターンは相手がどんな人物かというのもありますよね。
・言葉通り、建前と本人は思っていて、そんなこともわからないのか、という思いで言ってくる自己中な場合。
・↑と同じようですが、「そうは、言ってもあなたならちゃんと贈ってくるはず」と思い込んでいる。
必要以上にあなたに期待していて、わかっているはずと思っている場合。
(これも自己中ではありますが)
・かまってほしいという寂しさが形を変えた結果という場合。
贈ったら贈ったでいらないと言ったのに、ということばが返ってくるかもしれません。
どちらにしても、何か言って、関係を継続したいという場合。
・あなたのことが気にくわなくて(逆に気に入ってとにかくかまいたい)
どう対応しても何か言われるという場合。
☆さて、あまりいい例はなかったですが、もっとポジティブに考えることもできるかもしれません。
どれにあてはまるか、或いはもっと別に考えられるにしても、臨機応変な対応で乗り切りましょう。
例えば
・「お中元は もういらない」と、姑さんが言ったのですから無視して素直にやめていいと思います。
また言われたら、「いらないとおっしゃったので贈りませんでした。もう、ボケたのですか?」と返事をするとか?
・旦那さんに助け舟をだしてもらい
「お中元はいらないって言ったでしょ、お中元の催促なんてありえないよ。人がきいたら恥をかくだけだぞ」とかなんとか言ってもらうのは?
・「お義母様は、いらないと言われたらどうしますか?」と質問で返すというのも。
言われても贈るという返事なら(^^ じゃあ、これから贈りますと返事して関係継続のために贈りましょう。
ここは大人の対応で。
逆の答えなら・・・いわずもがなですよね。
でも相手を責めないように。
・あきらかに、本人も自分でおかしいことを言ってると自覚しているのが解る場合は、かまってちゃんですから、「はいはい」という感じで合わせてあげましょう。
わがまま言ってかまってほしいだけかもしれません。
どう対応するかはあなた次第です(^^)
お中元に注文をつけてくる
お中元の品にはあれがいいと指定してくる方もいるようです。
・お中元やお歳暮は「感謝の意味」「今後もよろしく」という意味なので、
感謝していない、疎遠になりたい・・という相手ならばやめる方がいいですよね。
ただ、親しい友人や親密な関係が築けている義父母や親戚の場合は、相手次第ですね。
・やめたいと決めたら「こういうのも気を使うだけだからお互いに止めにしましょうね」と提案してみましょう。
反応次第で先のことを考えます。
・親しい相手が、気軽なつもりで言っている場合は、相手との関係で返すことばを選びましょう
あなたならと思われて、その期待に添いたいなら相手の意向にあわせる。
ついでに「じゃあ、私は〇〇にしてね」と付け加えるのもありかもです。
・あなたの気持ちの中で相手に対して「意地汚い」という感情があるようなら・・・
「お中元は贈る方みんな同じものと決めているので、期待に添えなくてごめんなさいね」と安物を贈る。
・「会社でも虚礼廃止になったし、夫(親)にもやめようといわれているので、お中元はやめることにしたので、暑中見舞いに変えさせていただきますね。」と贈らない。
などなど・・
お中元はいらない いただいて困ること
お中元のやりとりを辞めたい
・「お互いやめましょう」とはっきり伝えても、相手の方の思いや常識の捉え方で変わってきますよね。
心底やめたいと思っているなら(迷惑になっている場合)一応お礼状を出し、
今一度やめましょうという意味を伝える。こちらからは贈らない。
その上で、電話などでもはっきりお断りするという形でしょうか・・・
・相手がそれでも贈ってくるというのは、なんらかのお気持ちがあって、
どうしてもあなたに感謝の意を伝えたいという場合があります。
その際は無下に断り続けるのも心無いことだと思いますので、あなたからは贈らず、お礼状だけを贈ります。
お中元に頂くものが迷惑
・いつもお中元で贈ってくれるものが苦手なものばかりという場合これも困っている方は多いようです。
・お酒は飲まないのにいつもビールが贈られてくる。
・贈り主の好みのものや高級品だからと贈られるが、苦手な食べ物ばかりで困る。
・〇〇さんはあれは苦手だったわよね(^^)だからこれにしたの、と決めつけて嫌いなものばかり贈られてくる
などなど
☆特に年配の方からの贈り物に多くみられるようです。
思い込みがなくせなくて、これは誰でも好きなはず、とか
イメージでお酒が好きそうだからとか、これは高級だから喜ぶはずとか・・・(^^;
こういう場合は、好意からでてることがほとんどで、わざわざいじわるしているのではないと思います。
が、毎回だと困ってしまいますよね。
・お礼状にそれとなくこちらの好みなど匂わせるとか、親しい間柄ならお礼の後に
「せっかく頂いたけど、苦手なので、〇〇さんに召し上がってもらいました、気持ちはありがたくいただきました」など伝えてみるとか。
・私の知り合いにはっきり「嫌いなので食べられない、もったいないから贈らないで」ということ伝えても続けて同じものを贈られたというのがあります(^^;
これは嫌味とかではなく、物忘れが激しくて伝えたことを覚えていないという結末でしたが・・
せっかく贈ってくれたものですから、ありがたくいただきたいのに困るというのも悲しいですが、他におすそ分けなどして、ありがとうとしておく方が角はたちませんね。
・おりにふれ、好みなどを伝えられる機会があれば、
それとなく伝えるというのを続けるとわかってもらえるかもしれません。
お中元の困ったときの対処 さいごに
いろいろな場合がありますが、身近な友人などから相談されたり、実際にあることから抜き出しました。
困りことというのは、底にあるのは人間関係ではないでしょうか?
相手と今後もうまくつきあっていきたいのか、疎遠になってもかまわないのか・・などで受け取り方も対応も大きくかわりますよね。
困った時には、自分は相手にどんな気持ちをもっているのか?
また相手は?ということを客観的に考えると自然と対応の仕方もでてくるのではないでしょうか?
どちらの場合でもできれば気持ちよく贈ったり贈られたりしたいものですね(^^