疲れた~癒されたい、という時に思い浮かぶのが私は温泉。
日常から抜け出して、さっと出かけて・・どこか緑に包まれた自然の中でまったり温泉につかりたい!
と、いつも思うんですね。
特ににごり湯が好きです(^^;) 透明の温泉より効果があり温まるような気がします。
温泉によって色が違いますが、成分などで違いがあるのは当たり前と思いますが、透明な温泉と(色つきも含めて)にごり湯があるのはどうしてでしょう?
温泉でまったりできれば気にすることでもないのかもしれませんが・・・
でも、気になったので少し調べてみました(^^;
温泉のにごり湯
にごり湯とは?と調べると
「温泉成分の影響で不透明に見える温泉のこと」とあります。
温泉は元々湧きだすときには無色透明のお湯で、地表に湧きだしてからさまざまな要因で色がつくようです
・温泉成分の酸化(空気にふれることで成分が変わる-熟成する)や圧力の変化のために成分が変化して色が付く。
・硫黄やカルシウムなどの含有成分が変化して濁り温泉成分によって様々な色になる。
やっぱり温泉成分によるということなんですね。酸化とか、圧力の変化とかで色まで変わるというのは驚きです。
温泉の色の変化は太陽からの光の吸収や散乱といった現象で起こるんですね。
温泉の成分の細かい粒子に太陽光がぶつかって拡散する現象が、人間の目には「乳白色」「薄い青」などに見えているんです。
温泉の成分に含まれるイオンやその他の物質によって光が吸収されて色を表したり、コロイド粒子というとても小さな粒子が存在することで光が散乱して色を表したりするようですよ。
あとは、火山泥などや湯の華などで色やにごりが生じることもあるそうです。
ほんの少し解った気がするにゃ(^^;
色のついたにごり湯
乳白色
主に硫黄成分が酸化してできる湯の花によって色がつくんですね。
硫黄泉は湧き出た時は無色透明なものも多いけど、地表に出て酸素に触れて酸化すると、乳白色に変化します。
水に溶けきれない細かい粒子をコロイド粒子といいますが、沸き立ての硫黄泉は硫黄がお湯に溶けた状態で無色透明です。
それが酸化していくうちにコロイド粒子に変化し、湯色も乳白色になります。
☆ 硫黄泉は慢性皮膚病や婦人病、切り傷、糖尿病、高血圧症、動脈硬化症、神経痛などの効能がありますが、一般的な適応症の他に、美肌効果が高いと言われています。
主な温泉としては・・・
・蔵王温泉(山形)
・七味温泉・乗鞍高原温泉・熊の湯硯川温泉(長野)
・わいた温泉郷(熊本)
・日光中禅寺温泉・奥日光湯元温泉(栃木)
・福島温泉・野地温泉・高湯温泉(福島)
・滑川温泉(山形)
・君田温泉(広島)
・万座温泉(群馬)
・箱根仙石原温泉(神奈川)
・鳴子温泉郷(宮城)
・南紀勝浦温泉(和歌山)
などなど・・、いっぱいありますね。
茶褐色・赤色
赤い色の温泉とか、茶色の温泉もありますね。
これは、含鉄泉に多く見られます。
これも地上に沸き出した時は無色透明のものが多く、空気に触れることで鉄分が酸化し、茶色いコロイド粒子ができます。
このコロイド粒子がお湯を濁らせ、茶褐色や赤色の湯になります。
長野県の天狗温泉は、鮮やかな赤色の温泉です。
これは鉄鉱泉とよばれ、温泉成分に含まれる鉄が空気に触れて酸化して生じた色です。
☆ 含鉄泉の適応症は月経障害/塩化物泉の適応症は切り傷、火傷、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病などです
緑色のにごり湯
緑色の正体は藻の一種だとか。
藻が光合成をすることで、緑色の湯になります。
緑色の湯のメカニズムはまだ詳しく解明されていないようです。
硫黄成分の含有量が多いことが共通点としてあげられています。
☆ 硫黄泉の適応症:慢性皮膚病、慢性婦人病、切り傷、糖尿病
岩手県の国見温泉は、鮮やかな緑色のにごり湯です。
黒湯
湯の色が黒または黒褐色の源泉或いは温泉をさし、にごり湯の一種が黒湯です。
東京近郊の温泉に湧出することが多いようです。
泉質はモール泉(植物起源の有機質を含んだ温泉)同様、植物性の有機物(フミン酸など)が多く含まれることで黒湯になるそうです。
或いは、硫化物によって黒色となった湯の花による黒湯があります。
こちらは塩原温泉郷の「塩原元湯温泉」など、ごく一部だけですね。
なぜ黒い温泉になるのでしょうか?
引用:
古代の海の浅瀬に生えていた植物=ワカメやのりや、流れ出した木の葉などの植物類が海底に沈殿し、火山灰などの堆積物により厚く閉じ込められ、何億年と言う長い年月を掛けて圧力や経年変化で有機酸に分解された成分「フミン酸」が黒い色の元です。要するに石炭の形成途上であり炭化が進んでいない泥炭や、亜炭層から源泉を汲み上げる事になった結果なのですが、泉質によっては独特のモール臭(油がこげたような臭い)がする湯もあります。
もっと、何億年単位と経過すると石油になる可能性がある地下水と言えば、わかりやすいでしょうか?
と温泉ソムリエさんが言っています(^^;
黒湯は天然成分が含まれていることが多く、保温・保湿効果があります。
特徴としては火山性ではないので、マグマで熱くなっておらず、25℃以下の冷泉のことが多いため、加温して入浴すると言う事になります。
☆ 切り傷、火傷、慢性皮膚炎、虚弱児童などに効果があるようです。
十勝川温泉は、植物などの有機物由来の成分が含まれる「モール温泉」が湧出しています。
アイヌの人たちが「薬の沼」と呼んでいたといわれています。
空気に触れるとコーヒーのような黒色になります。
青色のにごり湯
青色の湯のメカニズムもまだ解明されていませんが、成分中の「珪酸(ケイサン)や硫黄成分」が関係していると言われています。
乳青色の湯は、乳白色への変化の過程で見られることもあります。
メタけい素が多く含まれると、神秘的なコバルトブルーの温泉になります。
メタけい素には高い美肌効果があるため、“美人の湯”として女性に大人気です。
ミルクみたいでおいしそうだにゃん
入浴剤の色やにごり湯についても調べてみました。
入浴剤の色はどうやってついたのか・・なんて気になったらどうぞ(^^)
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